マンションの暖房ボイラー・給湯器交換の流れは?管理組合(会社)へも確認を

2024.12.11 UPDATE

暖房ボイラー・給湯器

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。

 

毎日使う暖房ボイラー・給湯器が故障すると、生活が不便になってしまいます。

そのため、不具合を感じたら早めに交換の検討をすることをおすすめします。

ただし、マンションの暖房ボイラー・給湯器の交換では、一戸建てとは違う注意点があります。

 

そこで今回は、マンションの暖房ボイラー・給湯器交換について流れや注意点を解説します。

現在不具合を感じている方、不具合がなくても機器の寿命が近づいている方はぜひご覧ください。

マンションの暖房ボイラー・給湯器の交換を検討するタイミングは?

マンションの暖房ボイラー・給湯器の寿命は、一般的に10年程度が目安とされています。

暖房ボイラー・給湯器の使用期間が長くなり、以下のような症状が現れた場合は、交換を検討しましょう。

  • お湯が出ない
  • お湯が出るまでに時間がかかる
  • お湯の温度が安定しない
  • 追いだき機能が正常に動作しない
  • 機器から異音が発生する
  • 水漏れが発生している
  • エラーコードが頻繁に表示される

 

使用期間が長く機器自体が寿命に近くなっていると、修理をしても繰り返し故障したり、そもそもメーカーで部品の保管期限が終了していたりする可能性もあります。

長く使用している暖房ボイラー・給湯器の不具合は、ぜひ交換を検討してみてください。

 

給湯器を交換するタイミングについては、こちらのコラムでも詳しく解説しています。

給湯器の交換タイミングは?寿命や交換時期のサイン、選び方もご紹介

 

 

マンションの暖房ボイラー・給湯器交換の流れ。管理会社や管理組合へ確認が必要!

マンションの暖房ボイラー・給湯器を交換する一般的な流れをご紹介します。

自分が所有している分譲マンションのケース、賃貸マンションのケースに分けてお伝えします。

 

分譲マンションの場合

分譲マンションの暖房ボイラー・給湯器は、所有者の専有部分になるため、所有者本人が交換の手配や手続きをする必要があります。

 

①管理会社または管理組合へ確認する

マンションの暖房ボイラー・給湯器は個人の専有部分ではありますが、インフラ関係は管理会社や管理組合が一括で管理している場合があります。

まずは、交換予定であることを、管理会社や管理組合などに連絡しましょう。

必要な手続きなどについて教えてもらえます。

 

②現在の暖房ボイラー・給湯器の製品や品番を確認する

マンションの暖房ボイラー・給湯器は、設置できるタイプが制限されていることがほとんどです。

基本的には、現在設置されているものと同タイプに交換することになります。

 

そのため、現在の暖房ボイラー・給湯器の商品情報を確認しましょう。

本体に貼り付けられているシールや取扱説明書、設置時の納品書などで「メーカー名」「製品番号」「品番」を確認してください。

 

③業者へ連絡する

暖房ボイラー・給湯器の交換を依頼する業者へ連絡し、見積もりを依頼します。

管理会社や管理組合の指定業者があればそちらへ、なければ自分で探して連絡します。

 

現在の不具合状況と、設置している機器情報を伝えるとスムーズです。

 

交換工事費用の目安は、機器の種類によっても異なりますので、まずはお問い合わせください。

暖房ボイラー・給湯器の本体費用、設置工事費用、古い機器の撤去・処分費用などが含まれます。

 

④交換工事を行う

依頼する業者を決定したら、工事日程を調整し、工事を行います。

交換工事は通常1日で完了し、当日から暖房やお湯が使えます。

 

賃貸マンションのケース

賃貸マンションに住んでいる場合、暖房ボイラー・給湯器の交換は、基本的に貸主である管理会社や大家が対応します。

 

①管理会社や大家へ連絡する

暖房ボイラー・給湯器の不具合が出たら、まずは管理会社や大家へ連絡をしましょう。

管理会社や大家が専門業者を手配してくれます。

 

②交換工事を行う

管理会社や大家が手配した専門業者から連絡を受け、日程調整をして交換工事を行います。

賃貸マンションの場合でも、工事は一般的に1日で完了し、当日から暖房やお湯が使えます。

 

なお、通常の経年劣化や寿命による不具合は貸主負担での交換ですが、入居者が正しい使い方をしていなかったための故障などは、本人負担になることもあります。

自分で修理を試みるのも控えてください。

 

 

マンションの暖房ボイラー・給湯器を交換する際の注意点

暖房ボイラー・給湯器

暖房ボイラー・給湯器の交換で、マンションならではの注意点をご紹介します。

 

交換できる暖房ボイラー・給湯器のタイプを確認する

先ほどもご紹介した通り、マンションでは設置できる機器のタイプが決まっていることがほとんどです。

 

さらに、現在設置されているタイプと同タイプを選ぶことになるケースが多いので、まずは現在設置されている機器タイプの確認が必須です。

マンションで使われる暖房ボイラー・給湯器の主なタイプをご紹介します。

 

設置タイプ

設置場所ごとの区別です。

  • 屋外設置タイプ:ベランダなど屋外に設置
    ・据え置き型
    ・壁掛け型
  • 屋内壁掛けタイプ:屋内に設置
  • PS(パイプシャフト)設置タイプ:玄関横や廊下のパイプシャフト内に設置

 

給湯タイプ

主にお風呂の機能の有無でタイプが分かれます。

  • 給湯専用タイプ:給湯のみでお風呂の追い焚きができない
  • オートタイプ:給湯とお風呂の追い焚きができる
  • フルオートタイプ:給湯とお風呂の追い焚きができ、お風呂の水位が下がったら自動で足し湯ができる

 

給湯能力

一度に給湯できる湯量での分類です。

  • 16号:ワンルームマンションなど1~2人家族向け
  • 20号:コンパクトなファミリータイプマンションなど2~3人家族向け
  • 24号:ファミリータイプマンションなど4~5人家族向け

 

管理規約を確認する

マンションでは専有部分であっても、工事やリフォームについて、管理規約でルールを設けていることが多いです。

業者へ連絡する前に、管理規約を確認しましょう。

 

以下のような規約がある場合があります。

  • 暖房ボイラー・給湯器の色やタイプの指定
  • 依頼する業者の指定
  • 工事前の申請書類提出

 

その他にも、「他の入居者様への工事日のお知らせは〇日前までに」「報告書の作成が必要」など、各マンションで細かくルールが設けられていることがあります。

掲示板などに掲載されている工事のお知らせは、管理組合で作成する場合もあれば設備会社で作成することもありますので、この点も確認し、連携を取る必要があります。

 

流れや手続きがわからない場合は、管理会社や管理組合に相談することをおすすめします。

 

 

札幌ニップロではマンションの灯油ボイラーの交換に対応可能!

札幌ニップロでは、マンションの灯油ボイラーの交換実績も多数!

作業時間は一般的な工事で5~6時間程度、工事が完了すれば暖房・給湯がすぐに使えます。

 

札幌ニップロが手がけたマンションの灯油ボイラー交換事例

灯油ボイラー交換事

コロナ製の灯油ボイラーから、ノーリツ製の灯油ボイラーへ交換しました。

暖房や給湯をストレスなく使え、稼働音も静かで快適になったと喜んでいただきました。

 

こちらのタイプのマンションボイラーは現在、受注生産となっていて、納期は注文から1.5~2カ月程度が目安です。(タイミングによっては、すぐに手配できるケースもあるので、まずはお問い合わせください)

 

受注生産となった背景には、現在の新築マンションではガスボイラーの採用が主流となり、暖房給湯が一体になった灯油ボイラーの出荷数が減少したことがあります。

 

マンションに灯油ボイラーが採用される件数が増えてきたのは2000年前後。

初期には、屋内の脱衣室やボイラー庫へ灯油暖房ボイラーや給湯器が設置されていたものの、屋内のスペースを確保するために、屋外へボイラー庫が設けられるようになりました。

 

しかし、北海道などの寒冷地では、ベランダに暖房ボイラーや給湯器を設置すると凍結のリスクがありました。

当社でも、ベランダに設置したボイラー庫に灯油暖房ボイラーや給湯器を設置し、凍結防止ヒーターなどを使用しながら、保温をして使用する施工が主流でした。

 

▼ベランダのボイラー庫

ベランダのボイラー庫

その後は、ベランダに設置できる暖房と給湯が一体になった屋外用の灯油ボイラー(マンション専用ボイラー)が製造されるようになり、それが一般的に。

現在は、ガスボイラーの採用へとシフトしています。

 

現在受注生産となっている暖房・給湯一体型の灯油ボイラーが故障すると、暖房・給湯の両方が使えなくなり、生活に支障が出てしまいます。

納品まで時間もかかり、その間使えないとなるととても不便ですので、不具合を感じたらぜひ早めにご相談ください。

 

現地調査の上、見積もりなどを対応いたします!

 

 

マンションの暖房ボイラー・給湯器交換は管理会社などへの連絡が必須!

マンションでの暖房ボイラー・給湯器の交換は、分譲・賃貸のいずれの場合も、まずは管理会社などへの確認から始まります。

 

暖房ボイラー・給湯器の寿命は10年程度といわれています。

使用期間が寿命に近く、不具合を感じたら早めに専門業者へ相談しましょう。

 

分譲マンションの場合は管理会社や管理組合に確認した上で自分で工事の手配を、賃貸マンションの場合は管理会社や大家が手配をしてくれます。

 

また、マンションの暖房ボイラー・給湯器の交換では、設置できる機器タイプが決まっていたり、管理規約などで工事の際のルールがあったりするので、事前にしっかりと確認することが大切です。

 

設置タイプや必要な手続きを確認した上で専門業者へ相談することで、交換工事をスムーズに進めることができます。

 

札幌ニップロでは給湯器やボイラーの交換、メンテナンスに関するご相談を承っております。

札幌市およびその近郊エリア (江別、岩見沢、北広島、恵庭、千歳、石狩、小樽など)でご検討の方は、ぜひ一度札幌ニップロにご相談ください!

※その他のエリアのお客様もご相談ください!

 

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