オール電化の電気代が高い原因は?原因と対策を徹底解説!

2024.11.11 UPDATE

電気のスイッチ

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。

 

近年、電力料金の値上がりが続き、オール電化住宅にお住まいの方々からは「電気代が予想以上に高い」という声が多く聞かれるようになりました。

生活に欠かせない電気代が高いと困ってしまいますよね。

 

なぜオール電化の電気代は高くなってしまったのでしょうか。

今回のコラムでは、オール電化の電気代が高くなる原因と、具体的な節約方法について詳しく解説していきます。

オール電化の電気代が高い!その原因は?

オール電化住宅の電気代が高くなる背景には、近年の電力会社による基本料金の見直しや燃料調整費の変動といった外的要因があります。

しかしながら、実際には光熱費の多くを占めている暖房や給湯で使用している設備(ボイラー本体や電気温水器)によっても大きく影響を受けます。

 

まずは、電気代が高くなってしまう原因についてまとめました。

 

冬季の暖房負担が大きい

北海道などの寒冷地では、冬は暖房需要が高まり、電気代が特に高くなりやすいです。

外気温が低下すればするほど、室温を上げるためにより多くのエネルギーと稼働時間が必要となり、電気代がかかってしまいます。

 

なお、冬は給湯効率も同じ理由で下がってしまうため、給湯における電気代も冬は高くなりがちです。

 

昼間の電力使用が多い

オール電化の料金プランは、一般的に夜間の単価が割安、昼間の単価が割高に設定されています。

そのため、昼間に電力を多く使うようなライフスタイルのご家庭では、電気料金が高くなってしまう可能性があります。

 

例えば、以下のような家庭は電気料金が高くなりやすいです。

  • 未就学児と専業主婦・主夫のいるご家庭
  • 在宅ワークをされているご家庭
  • 高齢者のいる世帯 など

 

このような場合、生活スタイルと料金プランが合わず、電気代が高くなってしまう可能性があります。

 

古い設備のエネルギー効率が低い

住宅設備のエネルギー効率の良し悪しは、電気代に大きく影響します。

 

オール電化で、従来品の電気ボイラー、電気温水器、IHヒーターを使用しているご家庭の光熱費目安は年間で70万7,300円です。

月によっても光熱費は変動しますが、12カ月で割ると、1カ月平均は約58,941円となります。

※2024年8月の光熱費試算

 

ご自宅の電気料金と比べていかがでしょうか?

 

オール電化住宅が普及し始めた1990年代と比べ、2003年以降はより省エネ性能の高い「ヒートポンプ式」の機器が主流となり、エネルギー効率は大幅に向上。

その後も、今日に至るまで住宅設備の省エネ性能は年々進化を続け、古い設備と最新設備では、電力消費量に2倍以上の差が出ることもあります。

 

オール電化や都市ガスなどの光熱費についてはこちらのコラムでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。

どのボイラーがおトク?オール電化の電気代高騰にお悩みのお客様へ

 

 

オール電化の電気代を節約する方法

オール電化のご家庭で、電気代を節約するための取り組みをご紹介します。

できるものからぜひ取り入れてみてください。

 

できるだけ夜間に電力を使う

夜間の割安な電力を最大限活用するため、以下のような工夫を取り入れてみましょう。

  • 電気温水器のお湯は夜間に沸かして貯めておき、昼間に沸かすことを避ける
  • 洗濯機や乾燥機、食器洗い機はタイマー機能を使って夜間に運転する
  • 昼間は家族ができるだけ同じ部屋で過ごす など

 

省エネ設備・省エネ家電への入れ替え

最新型の省エネ設備にすることで、エネルギー効率がアップし、電気代を削減できます。

購入費用などがかかりますが、ランニングコストの削減で長期的にコストダウンが図れます。

 

設備の入れ替えタイミングが近い場合には、次の方法をぜひ検討してみてください。

  • 電気温水器からエコキュートへの更新
  • 高効率ヒートポンプ暖房システムの導入
  • 最新型IHクッキングヒーターへの交換 など

 

先ほど取り上げた光熱費簡易シミュレーションでも、省エネ機器へ入れ替えた場合には、年間光熱費が45万5,400円。

従来機器のオール電化の年間光熱費70万7,300円と比較して、25万1,900円の節約が見込めます。

光熱費簡易シュミュレーション例

なお、ヒートポンプ給湯機(エコキュート)やハイブリッド給湯機、家庭用燃料電池(エネファーム)など一定の省エネ設備の導入には、政府の補助金制度が利用できる場合があります。

 

札幌ニップロの施工事例紹介

設備の入れ替えでオール電化の電気代節約を実現した事例をご紹介します!

 

【事例】エコキュートとヒートポンプへ。オール電化のまま省エネ機器で光熱費の節約に

エコキュートとヒートポンプへ。オール電化のまま省エネ機器で光熱費の節約に

暖房は温水暖房システムで電気暖房ボイラー、給湯は電気温水器が設置されていたご家庭で、暖房はヒートポンプ式冷温水熱源機、給湯はエコキュートへと、オール電化のまま設備を入れ替えました!

 

熱源を灯油にした場合のコストも試算した上で、使い勝手や安全性も考慮し、オール電化の省エネ機種を選びました。

 

寒冷地では暖房費の節約が効果的

北海道などの寒冷地では、冬の暖房における光熱費の割合が高いため、暖房費の節約や暖房効率アップは、電気代節約に大きく影響します。

 

暖房費を節約するには、次のような工夫ができます。

 

窓の断熱対策

部屋の熱は、その多くが窓から逃げてしまいます。

暖房費を節約するには、窓に断熱対策を施し、窓からの熱の流出を防ぐことが重要です。

 

プチプチや断熱シートを張ったり、スポンジやテープでサッシの隙間を埋めたりすることで、窓の断熱対策ができます。

また、厚手のカーテンをかけるのも、窓の断熱対策として効果的です。

 

断熱性の高い窓への交換や、内窓の追加、窓シャッターの設置など窓のリフォームを行うのも方法の一つです。

 

窓の断熱については、こちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

窓からの冷気対策をして、光熱費を節約!窓交換やリフォームに使える補助金は?

 

セントラルヒーティングの効率的な使用

セントラルヒーティングとは、1つの熱源で家全体を暖める仕組みの暖房設備です。

 

セントラルヒーティングは「24時間暖房」とも呼ばれている通り、冬は24時間連続運転が基本。

こまめに切って下がった室温を都度上げるよりも、連続運転で室温を一定に保っているほうが電気代の節約になります。

 

セントラルヒーティングの仕組みや使い方のコツについては、こちらもコラムもご参考ください。

セントラルヒーティングの仕組みを解説!メリットや使い方のコツも

 

 

オール電化の電気代を節約するには暖房設備の見直しがポイント

温度調整

北海道などの寒冷地では、暖房シーズンの冬に特に光熱費の負担が大きくなります。

そのため、暖房ボイラーの選択によって大きく電気代が変わってきます。

 

設備の入れ替えのタイミングでは、省エネタイプの機種への見直しや、熱源を電気からガスや灯油に変えるという選択肢もぜひ検討してはいかがでしょうか。

 

オール電化で省エネタイプの設備にするか、省エネガスボイラーのエコジョーズや灯油ボイラーを採用するか…ライフスタイルや住宅条件などで状況はさまざまです。

まずは光熱費の試算をしてみるのがおすすめです。

 

オール電化から機器の入替を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

電気代の節約方法や熱源の入れ替えなど、下記のコラムでもさまざまな情報をご紹介していますのでぜひご参考ください!

オール電化とガス併用、どっちにする?それぞれの光熱費やメリットを比較!

オール電化をやめたい理由とは?熱源変更のメリット・デメリットも解説

北海道・戸建てのオール電化の電気代、負担を軽減する方法はある?

 

札幌ニップロの施工事例紹介

熱源の変更で電気代節約を実現した事例をご紹介します。

 

【事例①】オール電化からガスの併用へ。ハイブリッド暖房VIVIDOへの交換事例

オール電化からガスの併用へ。ハイブリッド暖房VIVIDOへの交換事例

暖房給湯一体型温水器の修理のご相談でしたが、長く使用されている機種のため、熱源切り替えも視野に入れながら電気温水器本体の交換を進めることになりました。

 

現地調査とコストの試算をした結果、オール電化からLPガスと電気のハイブリッドVIVIDO(ヴィヴィッド)に交換することに。

ガスボイラーのエコジョーズと電気のヒートポンプを組み合わせたハイブリッド給湯暖房システムです。

 

既存の温水器と比べて設置スペースも半分になり、空間がすっきりしました。

 

【事例②】電気温水器から灯油給湯器へ交換

電気温水器から灯油給湯器へ交換

電気温水器の故障をきっかけにご相談いただいたオール電化のご家庭です。

 

電気代の高騰による光熱費の負担に悩んでおり、光熱費や導入費用を検討した結果、電気温水器を灯油給湯器へ入れ替えることに。

設置スペースがとても省スペースになりました。

 

電気温水器から灯油給湯器にした場合は、壁面に排気管(煙突)の設置や、屋外に灯油タンクの設置も必要です。

故障してからのご相談だと十分な検討時間がとれないこともあるので、ぜひ早めにご相談ください。

 

 

オール電化の電気代が高いときには暖房設備の見直しで対策を

オール電化で電気代が高い原因には、電力会社の料金改定や燃料費調整額の影響のほか、昼間の電力使用や古い設備のエネルギー効率が悪いといったものがあります。

北海道などの寒冷地では特に冬の暖房負担が大きいので、窓の断熱対策をしたり、暖房の使い方や設備そのものの見直しがポイントになります。

 

電気代を節約するには、料金単価の割安な夜間に電力を使う、省エネ機器へ入れ替えるなどの対策があります。

 

札幌ニップロでは、エネルギー効率の良いエコキュートやヒートポンプ式暖房システムの導入事例が増えてきています。

また、電気からガスや灯油に熱源を変更するのも選択肢の一つです。

 

設備の修理や入れ替えのタイミングにぜひ検討してみてください!

 

札幌ニップロでは給湯器やボイラーの交換、メンテナンスに関するご相談を承っております。

札幌市およびその近郊エリア (江別、岩見沢、北広島、恵庭、千歳、石狩、小樽など)でご検討の方は、ぜひ一度札幌ニップロにご相談ください!

※その他のエリアのお客様もご相談ください!

 

中川原 理(ナカガワラ マコト)

約20年、セントラルヒーティングのメンテナンス業務に携わってきました。お客様の声やお悩み事に対して最善の提案ができるよう日々取り組んでおります。今後もこれまでの経験を活かしてお客様に満足いただけるサービスを心がけ、喜びと安心を提供致します!

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