電気温水器の寿命・耐用年数の目安は?修理・交換となる症状もご紹介
2023.10.05 UPDATE
こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
「ずっと同じ電気温水器を使用しているけれど、いつまで使えるの?」「電気温水器の調子が悪いけど、寿命なのだろうか」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
お湯は毎日使うものなので、電気温水器の急な故障でお湯が全く使えなくなると不便ですよね。
電気温水器の設置から年数が経っている場合は、故障する前に交換を検討しておくと安心です。
そこで今回は、電気温水器の寿命と交換の目安について解説します。
寿命が近いサインや交換費用についてもご紹介しますので、参考にしてください。
目次
電気温水器の寿命・耐用年数はどのくらい?目安をご紹介
電気温水器とは、電熱ヒーターを利用して、お風呂やキッチン、洗面所などで使うお湯を沸かす給湯器のこと。
毎日の生活に欠かせない電気温水器ですが、電気温水器にも寿命があります。
一般的な電気温水器の寿命(耐用年数)は、定期的なメンテナンスをしている場合で、15年ほどといわれています。
電気温水器は使い始めてから10年ほど経つと劣化が進み、故障やトラブルが目立つようになります。
使用頻度やメンテナンスの状況、設置環境によってはもっと早くからトラブルが起きてしまうことも。
使用してから10年前後で故障が頻繁に起きる場合は、修理をしてもすぐに故障してしまう可能性が高いため、交換を検討したほうが良いでしょう。
ただし、パッキンや逃し弁といった電気温水器内の消耗品は、本体の寿命よりも早く劣化することがあります。
消耗品が劣化しているにもかかわらず使用し続けると、電気温水器本体に悪影響を及ぼす可能性も。
定期的にメンテナンスを行い、消耗品の点検・交換をしましょう。
寿命の目安である15年を過ぎた電気温水器は、いつ故障して動かない状態になってもおかしくありません。
目立ったトラブルがなくても、電気温水器の寿命が近づいてきたら早めに交換することを検討しておきましょう。
トラブルが起きている場合は、そのまま使用を続けるのは大変危険です。
重大な故障につながったり、配管が壊れて水道代や電気代が高くなったり、漏電を起こして火災の原因になったりする可能性があります。
すぐに使用を中止して、早急に対処することが大切です。
電気温水器の寿命が近いサインは?修理・交換となる症状を確認
電気温水器を長年使用していると、さまざまな症状が出てきます。
寿命が近づくと出てくる症状、症状が出たときにチェックすべきことをご紹介します。
電気温水器の寿命が近づくと出てくる症状
次のような故障やエラーを繰り返すようになったら寿命が近いサインかもしれません。
症状①水漏れしている
パッキンや逃し弁などの消耗品の劣化や配管、貯湯タンクの破損などにより水漏れするケースがあります。
電気温水器のお湯の減りが早くなるだけでなく、水道代の高額請求につながることもありますので、早急に対処する必要があります。
電気温水器の水漏れやお湯の減りが早い原因については、こちらのコラムで詳しくご紹介していますのであわせてご覧ください。
電気温水器のお湯の減りが早い・勝手に減る原因は?対処法を解説!
症状②お湯が沸いていない
お湯を出しても水しか出ない原因は、まず電気温水器の電源がOFFになっていないか、ブレーカーが落ちていないかを確認しましょう。
これらが原因ではない場合、電気系統の故障のサインと考えられます。
症状③水もお湯も出ない
給水・給湯管の詰まりや電気温水器本体の故障が考えられます。
修理が必要です。
症状③エラー表示が頻繁に続く
異常が見当たらないにもかかわらず、エラー表示が頻繁に続く場合は、電気系統の不具合が考えられます。
お湯が出ない、お湯がぬるいなど、他にも異常が見られる場合は、電気温水器本体の故障の可能性があります。
設備の専門業者に相談し、原因を特定してもらいましょう。
症状④お湯に異物が混じる・濁っている
貯湯タンクや配管が腐食すると、お湯にサビやゴミのようなものが混ざることがあります。
腐食がさらに進むと、水漏れの原因にもなるので早めの対処が必要です。
症状が出たときにチェックすべきこと
電気温水器に不具合が起こっても、必ずしも故障しているとは限りません。
修理や交換を依頼する前に、以下のことを確認してみてください。
- 給水管の凍結
- 断水・停電
- 電源がOFFになっている
- 止水栓が閉まっている
北海道などの寒冷地などでよく見られるのが配管周りの凍結です。
お湯が出ない要因になります。
凍結を防ぐために、配管に保温材を巻くなどして対策をしましょう。
また、電気温水器のお湯を沸かす時間帯に停電が発生すると、お湯を沸かせなくなり、お湯が出なかったり湯温が低くなったりする要因になります。
断水が起きている場合は、水もお湯も出なくなります。
悪天候や地震の時などは注意してください。
電気温水器の電源がOFFになっていたり、止水栓が閉まっていたりする場合もお湯を沸かすことができません。
特にメンテナンス後などは確認してみてください。
電気温水器の交換費用はどのくらい?
電気温水器の買い替え費用の相場は、本体購入費と工事費用を合わせて、35〜50万円程度です。
タンクの容量や給湯タイプ、メーカーなど、どの電気温水器を選ぶかによって金額が異なります。
エコキュートに交換する場合、本体価格・設置費用の相場は、55〜75万円程度。
エコキュートは、空気の熱を利用して効率良くお湯を沸かす貯湯式の高効率給湯器です。
電気料金が安くなる深夜電力を使用してお湯を作ります。
初期費用は電気温水器よりも高くなりますが、毎月の電気代を抑えることができるので、ランニングコストで考えると十分お得といえます。
電気温水器の寿命が近づいたら交換・買い替えを。事例もご紹介
一般的な電気温水器の寿命は、先述したように定期的なメンテナンスをしている場合で、15年程といわれています。
しかし、電気温水器が寿命を迎えて動かなくなってから買い替えるとなると、お湯が使えない期間が発生してしまいます。
そのため、納期に時間がかかりすぐに交換できない場合を考えて、寿命前に買い替えるのが理想的なタイミングです。
電気温水器の買い替えのタイミングにあわせて、給湯器の熱源の変更も検討してみましょう。
オール電化のご家庭では、暖房給湯一体型の電気温水器を使用している場合が多いのですが、暖房を1日中つけっぱなしにする北海道のような寒冷地では、今後の電気代の値上がりによっては、電気代が高くなりやすいです。
そのため、ガス式や灯油式の給湯器・暖房ボイラーを使用するほうが光熱費の節約につながることもあります。
また、暖房給湯のどちらかだけを電気から灯油やガスに変更したり、電気を継続したまま、省エネタイプへ変更したりすることもできます。
電気・灯油・ガスどの場合でもエコキュートやエコジョーズなどの省エネタイプの暖房・給湯器が人気です。
ランニングコスト(光熱費)の試算や交換費用の見積もりを比べて検討することをおすすめします。
電気温水器の買い替えを行う場合の給湯器機や熱源の選択肢は、次のようなものがあります。
札幌ニップロの事例もあわせてご紹介します。
【電気を継続する場合】
- 暖房ボイラー+給湯器
- 省エネ性能が高いエコキュート+高効率のヒートポンプ暖房
光熱費の節約には、省エネ性能が高いエコキュート+高効率のヒートポンプ暖房の組み合わせがおすすめです。
★札幌ニップロの事例:電気温水器からエコキュートへ交換
【ガスに変更する場合】
- 暖房給湯一体型の省エネ性能が高いエコジョーズ
- ハイブリット暖房
キッチンでガスコンロを使っている住宅なら簡単にエコジョーズへ交換することができます。
都市ガスの地域外の場合は、ガスのエコジョーズと電気のヒートポンプを組み合わせたハイブリット暖房などもおすすめです。
★札幌ニップロの事例:電気温水器からガス給湯器(エコジョーズ)
【灯油に変更する場合】
- 従来ボイラー
- 省エネ性能が高いエコフィール
灯油給湯器は貯湯タンクがいらずコンパクト。
設置スペースが限られている方にもおすすめです。
灯油に切り替える場合は、灯油タンクを設置する必要があります。
★札幌ニップロの事例:電気温水器から灯油給湯器へ交換
札幌ニップロでは、オール電化から灯油・ガスへの切り替えにお悩みの方に、現在の設置状況に合わせたご提案をさせていただいています。
光熱費シミュレーション・機種選び・施工・アフターサービスまで全てサポートします。
お気軽に札幌ニップロまでお問い合わせください。
電気温水器は寿命を迎える前に買い替えの検討を
一般的な電気温水器の寿命は、定期的なメンテナンスをしている場合で15年程といわれています。
使用してから10年前後で故障が頻繁に起きる場合は、修理をしてもすぐに故障してしまう可能性が高いため、交換を検討したほうが良いでしょう。
水漏れしている、お湯が沸かない、水もお湯も出ない、エラー表示が頻繁に続く、お湯に異物が混じるなどの症状が現れるようになったら寿命が近いサインかもしれません。
買い替えを検討してみましょう。
ただし、排水管周りの凍結や断水・停電など、故障と間違いやすい症状もあるため、確認してくださいね。
電気温水器の故障や寿命を機に、熱源も見直してみてはいかがでしょうか。
熱源を電気から灯油やガスに変更することで、今後の電気代の値上がりや生活スタイルによっては光熱費が安くなる場合もあります。
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