エアコンの専用回路(専用コンセント)とは?必要性や増設方法を確認!

2022.06.27 UPDATE

エアコン

こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。

 

近年、北海道でも真夏日が増えてきたことから、エアコンの設置を考えている方も多いのではないでしょうか。

 

エアコンを設置する前にチェックしてもらいたいのが「エアコンの専用回路(専用コンセント)」があるかどうかです。

エアコンを取り付けるには、エアコンの専用回路を使用しなくてはいけません。

通常のコンセントで代用すると思わぬ事故につながる可能性があり、とても危険なんです。

 

そこで今回は、エアコンを取り付けるときに必要な専用回路について詳しく解説!

通常のコンセントとの違いや増設方法もご紹介します。

エアコンの設置を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

エアコンの専用回路(専用コンセント)とは?見分け方もチェック

エアコンの「専用回路(専用コンセント)」とは、ブレーカーから単独でつながっているエアコン専用のコンセントのこと。

 

エアコンを設置したい場所の近くにコンセントがあっても、そのコンセントが他のコンセントと一緒のブレーカーにつながっていて、専用の回路になっていない場合は設置することができません。

 

エアコンは他の電化製品の中でも消費電力が大きいので、エアコン1台につき他のコンセントとは別の専用回路が必要なのです。

 

エアコンの専用回路の見分け方

エアコンの専用回路があるかどうかは、コンセントの位置、コンセントの形状、ブレーカーを確認することで見分けることができます。

 

エアコンは電源コードが短く、延長コードの使用はできないため、専用回路はエアコンを設置する付近の壁の上部にある場合が多いです。

 

専用回路はコンセントの穴も特徴的で、電圧の種類によって特殊な形状になっているのです。

 

また、分電盤に「エアコン」と書かれたブレーカーがあれば、それがエアコン専用回路です。

もしあれば、その専用回路から引かれているコンセントがエアコン設置場所付近にあるか、確認してみてください。

 

エアコンと書かれたブレーカーがあり、エアコン設置付近に特殊な形状のコンセントがあれば、エアコン専用回路といっても良いでしょう。

 

ただし、見ただけでは判断がつかないコンセントもありますので、専門業者に確認してもらうのが確実です。

 

 

エアコンの専用回路の必要性、通常の回路を使う問題点とは?

コンセント

エアコンの専用回路はなぜ必要なのか、通常の回路ではダメな理由と合わせて、もう少し詳しく解説していきましょう。

 

エアコンの専用回路が必要な1番の理由は、前述したとおりエアコンは消費電力が大きいので、1つの回路の電力を全て使い、電力を確保しなくてはいけないという点です。

 

通常の回路は、別の複数のコンセントと同じ回路を共有しているので、コンセント1つあたりで使える電力が専用回路より少ないです。(1回路、20アンペア以内)

 

そのため、通常のコンセントから電源を取ってしまうと、他の家電とエアコンを同時に使用した際に必要な電力が足りなくなり、頻繁にブレーカーが落ちる原因になります。

 

また、たくさんの電流が流れることによって、配線から熱が発生して最悪の場合火災などの思わぬ事故につながってしまう可能性があり、大変危険です。

 

そのため、エアコンの販売店や設置業者による取付工事では、火災事故を防ぐためにもエアコン専用回路の設置を必要としています。

自宅にエアコン専用回路がない場合は、新たに専用回路を増設しなければいけません。

 

 

エアコンの専用回路を増設する方法や注意点もチェック

エアコン専用回路が設置場所の近くにない場合は、エアコンの専用回路の増設工事が必要です。

 

エアコンの専用回路を増設するときは、まず分電盤に予備のブレーカーが余っているかチェックします。

予備のブレーカーが余っていれば、そこから配線を伸ばして専用の回路を増設します。

 

ただし、ブレーカーに余りがなければ、さらに分電盤の増設工事が必要です。

 

エアコンの電源プラグと部屋のコンセントの形状(電圧)も、合っていないと使用できません。

電源の規格には、機器の容量によって一般的には以下の3つの種類があります。

  • 100V15A(単相100V用):6〜8畳用
  • 100V20A(単相100V用):10〜12畳用
  • 200V20A(単相200V用):16畳以上

 

たとえば14畳以上対応のエアコンを取り付けたいけど、回路に100Vしか来ていないという場合は、100Vから200 Vへの電圧切り替え工事も必要となってきます。

 

200Vへ電圧を切り替えるには「単相三線式」という電力供給方法でなければなりません。

分電盤を確認して、線が3本繋がっていれば「単相三線式」です。

 

一般家庭の大半は「単相三線式」ですが、古い建物は「単相ニ線式」の場合があります。

その際にも、別途改修工事が必要となります。

 

また、エアコンを快適に使用するためには主幹ブレーカーが30A以上の電力が必要であるといわれているので、現在の契約電気量を確認しておくことも重要です。

設置する予定のエアコンに合わせて、コンセントの形状や電圧が決まります。

 

エアコンの専用回路を増設するには、電気工事士という資格が必要です。

電気工事は必ず専門の業者に工事を依頼してくださいね。

専用回路の増設や電圧の切り替えなどの電気工事が発生するかという調査も、全て行ってくれます。

 

エアコンを設置する際は、取り付けてくれる業者とのやりとりの際に、コンセントの位置、コンセントの形状、契約電力量、単相三線式か、専用回路を確保できるか、配管穴の有無など、できるだけ詳しく伝えると工事がスムーズに行えるでしょう。

 

 

エアコンの設置には専用回路が必要!無い場合は増設を

「エアコン専用回路」とは、ブレーカーから単独でつながっているエアコン専用のコンセントのこと。

エアコンは消費電力が大きいので、必ず専用回路を使用して​エアコンを設置しなくてはいけません。

 

通常の回路から電源を取ってしまうと、エアコンに必要な電力が足りなくなり、ブレーカーが落ちる原因に。

最悪の場合、火災などの思わぬ事故につながる可能性もあるので大変危険です。

 

そのため、エアコンを設置するにあたって専用回路がない場合は、新たに専用回路を増設する必要があります。

 

エアコンを設置する際は、必ず専門の業者に依頼をしてくださいね。

きちんと調査して、必要な電気工事をすべて行ってくれるので安心ですよ。

 

札幌ニップロではエアコンに関するさまざまなお困りごとにも対応しております。

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岡元 章雄(オカモト アキオ)

約15年、札幌ニップロでセントラルヒーティングの新築施工管理業務に携わってきました。施工がスムーズに行えるよう工程の管理や新規営業活動等を行っています。様々な立場の人と打合せを行いながら進める業務ですが、初心を忘れず謙虚な姿勢を心がけて対応します。

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