エアコン室内機・室外機に最適な設置場所は?具体的な場所や条件を解説
2021.07.02 UPDATE
こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
新築やリフォームで、新たにエアコンの設置を考えている場合、エアコンの室内機・室外機の設置場所はどこが良いでしょうか?
エアコンの設置場所はどこでも良いわけではなく、いくつかの条件を満たした場所でなくてはいけません。
また、室内機の設置場所によっては冷暖房効率が落ちてしまうこともあるので、そういったことも気にしながら考えたいものです。
今回は、エアコンの室内機・室外機の設置場所について解説します。
冷暖房を効率的に行うためにも、ぜひ知っておいてほしい情報です!
エアコン室内機の設置が可能な場所とは?
エアコンの室内機は、壁の上の方に付いているのをよく見かけると思いますが、壁ならどこに取り付けてもいいわけではありません。
エアコンの室内機の設置場所は、下記の3つの条件を満たす必要があります。
【1】壁に開けた配管穴よりも高い位置
エアコン室内機は配管をつないで稼働時に出るドレン水を排水しています。
この排水が逆流してしまわないよう、配管穴より高い位置に設置する必要があります。
場所が確保できない場合は、ドレンアップキットを使用して水をポンプアップする装置をつけることで解決できるケースもあります。
【2】エアコン専用コンセントの近く
エアコン室内機は、エアコン専用のコンセントにつなぐ必要があります。
室外機本体のケーブルがコンセントに届く範囲に設置しなくてはいけません。
【3】火災報知機から1.5m以上離れている
エアコンと火災報知機の距離が近いと、火事が起こった際にエアコンの風の影響を受けて、煙を正確に感知できない危険性があります。
そのため、エアコンの室外機は火災報知機から1.5m以上離れた場所に設置しなくてはいけません。
マンションの場合、配管穴や専用コンセントの位置が決められていることがほとんどで、エアコン室外機の設置場所はあらかじめ決まっているでしょう。
新築一戸建ての場合は、配管穴や専用コンセントの位置も含めて、設置場所を自由に決めることができます。
ただし、配管穴を開けるときには、建物を支えるのに必要な柱や筋交(すじかい)に穴を開けてしまわないよう注意が必要です。
エアコン室内機のベストな設置場所・条件は?
エアコン室内機の設置場所は、場所によって冷暖房効率にも影響があります。
電力効率が良い場所、エアコンから送り出した温風・冷風が効率良く室内に行きわたる場所がベストです。
そのためには先ほどご紹介した3つの条件を満たした上で、さらにこんな条件の設置場所を考えてみましょう。
室内機の周りに風が通るスペースがある場所
エアコンは室内機で周りの空気を取り込み、温度調整をした上で送り出しています。
室内機の周りの空気を効率的に取り込めるよう、空気が通るスペースが必要です。
天井やカーテンレール、壁などから、最低でも5cmは離れた場所が良いでしょう。
エアコンは周囲の空気の流れを想定して設計されていますので、仕様書の「据付必要寸法」を確認すると、機種ごとの所要スペースの目安を確認することができます。
窓のそばで高い位置
窓のそばは一番外気の影響を受けやすい場所です。
夏は熱い空気が、冬は冷たい空気が窓から伝わってきます。
外気の影響を受けた空気が部屋に広がる前に、窓のそばで取り込んで温度調節することで、部屋の冷暖房を効率良く行うことができます。
部屋の短辺側
部屋が長方形の場合は、短辺側に室内機を設置することで、温風・冷風が届かない場所を減らしましょう。
正方形の部屋では、付属の電源コードが届く範囲で壁の中心部分に設置すると良いです。
下に家具などがない場所
エアコンの室内機から出た冷風・温風が、素早く室内に循環することで冷暖房効率が上がります。
温かい空気は上に上がる性質があるため、暖房時には壁の上に設置された室内機から下に向かって温風を送ることで空気をかき混ぜて循環させます。
このときにエアコンの真下に家具などの障害物があると、温風が床まで届きにくくなってしまいます。
室外機と近い場所
エアコンは室内機で取り込んだ空気を室外機で冷やし(または温めて)、再度室内機に戻して部屋に送るという仕組みになっています。
室内機と室外機の距離が極端に遠い場合、元々入っていた冷媒ガスでは足りなくなり、熱効率が下がってしまいます。
エアコンの電力効率を高めるためには、室内機と室外機はできるだけ近い場所に設置しましょう。
エアコン室外機の設置場所はここが最適!
エアコンの室内機の次は、室外機の設置場所についても考えてみましょう。
設置場所に適した条件は以下のようなものです。
振動や音が響きにくい場所
室外機の稼働中には音や振動が発生します。
この音や振動が周囲や室内に響きにくい場所に設置をしましょう。
自分がうるさいと感じるだけならまだしも、設置場所によってはご近所トラブルに発展してしまう可能性もあります。
地盤がしっかりしている場所
室外機は屋外に設置するものです。
風などの影響で倒れたりしないよう、地面の傾きやゆるみなどがない場所に設置しましょう。
積雪やつららの落下でダメージを受けない場所
特に寒冷地では積雪への対策が必須です。
吹雪対策の「防雪フード」や積雪に埋もれないための「高置式架台」が必要です。
非寒冷地型の室外機は、厳冬期での使用はできませんが、使用しない間はブルーシート等の雪囲いをするとダメージが少なくなります。
風通しが良く直射日光が当たらない場所
室外機に熱がこもってしまうと故障の原因になってしまったりする可能性もあるので、熱がこもりにくい場所に設置しましょう。
風通しが良く、なるべく直射日光が当たらないような場所が最適です。
避けられる場所がない場合は、すだれやカバーなどで風通しを確保した日よけ対策を考えましょう。
エアコン設置場所の条件を知ろう!設置場所で冷暖房効率も変わる
エアコン室内機の設置場所には【1】配管穴よりも高い位置 【2】エアコン専用コンセントの近く 【3】火災報知機と1.5m離す という3つの条件があります。
この3つの条件を踏まえた上で、冷暖房効率が良くなる設置場所を考えてみましょう。
室内機の周りに通風スペースがあり下に障害物がないこと、窓のそば、室外機の近くなどがベストな場所です。
屋外に置く室外機も、風通しが良く直射日光を避ける場所、振動や音が響きにくい場所、転倒の心配が少ないといった設置場所を探しましょう。
エアコン設置・入替のご相談は札幌ニップロにおまかせください!
さまざまなメーカーのエアコン機種に対応しておりますので、機種選びのアドバイスから各種ご相談まで、エアコンに関わることはどんなことでもお気軽にお問い合わせください。