オール電化で失敗しないために!北海道でのメリット・デメリットは?
2021.06.25 UPDATE
こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
オール電化にすべきかガス併用にすべきか、悩んでいるという方は多いのではないでしょうか。
すべてを電気でまかなう生活がどんなものなのか、よくイメージできないという方もいらっしゃるでしょう。
今回は「オール電化の暮らしってどうなの?」という疑問を解消します!
オール電化に変えることで起こる暮らしの変化や、オール電化のメリットやデメリット、失敗しないための対策方法を、北海道の暮らしに合わせてご紹介します。
目次
オール電化とは?オール電化による設備の変化
オール電化とは家電を動かすだけでなく、給湯や調理、暖房などすべての動力を電気でまかなう仕組みのことです。
「オール電化の家は太陽光パネルを設置しないといけない」と勘違いされることもありますが、そんなことはありません。
太陽光パネルがなくてもオール電化住宅にできます。
太陽光パネルが付いている場合は、発電した電力を家で消費できるということです。
調理はガスコンロではなくIHクッキングヒーターを使います。
IHクッキングヒーターはコイルが内蔵されていて、鍋を温めるようになっています。
給湯には、電気温水器やエコキュートを使用。
ガスやボイラーの場合は使うときに水を温めてお湯をつくりますが、電気温水器では電気代が安い夜間のうちにお湯を作ってタンクにためておき、日中はそこから使います。
暖房設備は電気ボイラーで温めた暖房専用の温水(不凍液)をパネルヒーターや床暖房に循環させる「セントラルヒーティングシステム」や、夜間電力で温めておいた熱を利用する蓄熱ヒーターなどがあります。
オール電化にすると、こんなメリットがある!
オール電化住宅は、四国や九州など暖房期間が短い地域に多く採用されています。
オール電化のメリットについてご紹介します。
安全に使用できる
オール電化は、火を使わないので安全です。
調理の際にも火を使わないので、たとえばアルコール度数の高い調味料を使ってうっかり噴きこぼしても火が移りません。
また、ご高齢の方に多い「調理中にガスコンロの火が洋服の袖口に燃え移ってしまう事故」も防ぐことができます。
光熱費が安くなる可能性がある
ガスと電気を併用しているとそれぞれに基本料金がかかりますが、オール電化なら基本料金は一つだけなので、その分がお得になります。
※北海道の場合は、暖房期間の料金体系があります。
また、電気は夜間料金が設けられているので、お湯は電気代が安い夜間に沸かしてストックしておきます。
調理や洗濯などもタイマーなどを活用して夜間に行えば電気代がカットできます。
光熱費は、家の広さ、断熱性能、ヒートポンプ型か従来型かなどによっても大きく変わります。
そして冬の寒い時期になると、暖房の利用状況によっても光熱費がかなり左右されます。
北海道などの寒冷地では電気料金の高騰により、ガス化や灯油への切り替えが主流です。
「オール電化とガス併用どっちを選ぶ?費用やメリットデメリットで比較!」もご参考ください。
調理に関する悩みが解消できる
ガスコンロを使っていると、特に面倒なのが掃除ではないでしょうか。
使った後はこまめに掃除すれば良いのですが、忙しいと掃除ができなかったり、凸凹も多いので完全にきれいにするのは難しかったりして、汚れがどんどん取れにくくなってしまいますよね。
また、料理を噴きこぼしてしまうとコンロを傷める原因にもなります。
IHクッキングヒーターなら、汚れたらサッと拭くだけでOK。
面倒な五徳の掃除も不要です。
IHクッキングヒーターは鍋を直接温めるので周辺に逃げる熱が少なく、夏場のキッチンでも灼熱地獄になるのを和らげてくれます。
非常時にタンク内のお湯が使える
電気温水器の型式によっては、災害時など非常時の断水が起こったときでもタンク内の水(お湯)を使うことができます。
一度沸かして貯めておいた湯なので、衛生上は飲むことはできませんが、生活に欠かせない水が使えるのは心強いです。
過去の災害時には、電気・ガス・水道のうち、電気が最も早く復旧したというデータもあります。
オール電化のデメリットは?失敗しないための対策はある?
オール電化のメリットをご紹介しましたが、使い方によってはデメリットになるケースもあります。
特定の調理器具が使えない
IHクッキングヒーターは電気で熱を伝えるので、電気を伝える素材の鍋でなければ温めることができません。
簡単に言うと、磁石がくっつく鍋であればOKで土鍋はNGです。
ごはんを土鍋で炊くというご家庭もありますよね。
対策としては、特定の土鍋でなくても良ければ、IHクッキングヒーター対応の土鍋を購入するという方法があります。
「今使っている土鍋じゃないと困る!」というのであれば、カセットコンロを別途用意するか、土鍋でも火が通せるように専用の金属プレートを鍋の中にセットして使うことも可能です。
他には、IHクッキングヒーターにラジエントヒーターが付いているものもあり、そちらを利用する手もあります。
ただ、ラジエントヒーターは熱効率が良くないため、IHクッキングヒーターの良さを打ち消してしまう可能性も。
オール電化では土鍋は絶対に使えないということはありませんが、IHクッキングヒーターのメリット・デメリットを比較されて導入されたほうが良いでしょう。
導入時のコストが高い・設置に場所を取る
電気温水器のエコキュートの例では、お湯を貯めておく巨大なタンクとエアコンの室外機のような機械が必要で、導入時には高額な費用がかかることが多いです。
また、電気温水器は場所も取るので、設置場所を確保しなければなりません。
昼間の電気代が高い
オール電化の料金プランは夜間電力は安く設定されていますが、昼間の電気代はやや割高になります。
そのため、日中にたくさんの電気を使うご家庭では、オール電化の恩恵を感じにくいかもしれません。
どうしても日中にたくさん電気を使う必要があるなら、使う電力を少なくすることを目指しましょう。
照明はLEDに変えたり、長く使っている家電があれば最新のものに買い替えをしたりすると、省エネ性能がアップしているので電気代も抑えられます。
太陽光発電を併用し、自家消費に充てるのもいいでしょう。
停電時に影響を受けやすい
すべて電気を使うので、停電すると影響を受けやすいのがオール電化住宅です。
太陽光発電をしていれば停電時も電気が使え、蓄電池を備えておけば夜間の電力もかまなえます。
太陽光発電をするのが難しい場合は、停電時の備えとしてカセットコンロを常備しておくと安心です。
オール電化はメリット・デメリットあり!北海道の方は暖房期間の光熱費も重要
オール電化は、家電・給湯・調理・暖房など、生活に関するエネルギーをすべて電気で行うことです。
オール電化のメリットはいくつかありますが、とにかく安全なことは大きなメリットでしょう。
火を使わないことで事故のリスクを減らしてくれます。
電気代がものすごく安いというわけではありませんが、ガス併用時に比べると基本料金が余計にかからない分はお得に。
日中よりも夜間に電気を使うことが多いご家庭ではよりお得が実感できるでしょう。
ただし、北海道などの寒冷地では暖房期間が長く、電気代が高騰しているので、オール電化よりもガスや灯油への切り替えが主流になっています。
災害時に、意外と復旧するのが早いのは電気。
給湯器内の湯を使うこともできますので、災害時には心強いライフラインとなります。
調理用具にこだわりのある方には制限ができてしまいますが、フォローする方法もあります。
日中の電気代が高いのがデメリットですが、省エネ家電に買い替えるなどの工夫で電気代を抑えられることもありますよ。
オール電化のメリット・デメリットはライフスタイルによって左右される部分もあります。メリットがピタッと合えば、きっと満足度の高い生活になりますよ!
四国や九州などの暖かい地域ではオール電化の採用が多いですが、北海道などの寒冷地ではガス化や灯油への切り替えが主流です。
主流の暖房をセントラルヒーティングから寒冷地エアコンに切り替えるご相談も多く寄せられています。
切り替えに迷っている方は、無料で試算を行っていますので札幌ニップロにお気軽にご相談ください!
「電気代が高い!ボイラー交換やリフォームを検討しているなら、光熱費を試算して選択しよう」もご参考くださいね。
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