給湯ボイラー故障の原因と対処法は?修理が必要な故障についても紹介!
2023.09.01 UPDATE
こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
生活に欠かせない給湯ボイラーですが、お湯が出ない・急に水に変わってしまうなど、不具合を感じたことはありませんか?
「そもそもボイラーって何年もつの?」「ボイラーの故障の原因は?」「修理が必要な場合は?」など、今回は給湯ボイラーに関する疑問について詳しくお答えしていきます!
目次
給湯ボイラーの寿命の目安は?寿命が短くなる原因
給湯ボイラーの寿命は、7~10年と言われることが多いです。
ちなみに、1日1時間使用した場合の寿命が10年、1日1時間半使用すると7年の計算です。
目安として4人家族の場合、風呂を沸かすのに30分、シャワーなどをみんなが使って合わせて30分とすると、1日1時間となります。
ただ、実際には皿洗いや朝の洗顔などにもお湯を使ったり、入浴時間の間隔が空いてしまい追い焚きをしたりして、1日1時間を超えるケースは多いと思われます。
また、ボイラーは着火時に最も負荷がかかるため、付けたり消したりを頻繁にしてしまうのも寿命を縮める原因になります。
では、転勤などで空き家にしていた期間がある場合は、空き家の期間+7~10年となるのか…というと、そうとも限りません。
車などもそうですが、定期的に動かすことを前提に設計されたものは、長期間動かしていないと思わぬトラブルにつながってしまうこともあります。
逆に、使っていなかったせいで寿命が短くなってしまう可能性もあるようです。
まだ新しいのに壊れてしまったという場合には、頻繁に着火をしていなかったかや、全くボイラーを動かしていなかった期間が無いかなども原因としてあり得ます。
また、長く使用していたボイラーが突然故障すると、予想外の出費を抑えたいと感じるのは当然のことですが、10年以上使用しているボイラーの修理に数万円をかけるくらいなら、思い切って買い替えた方がいいケースが多いです。
ボイラーは安全装置など含め複数の部品で構成されているため、短期間で別の部品に不具合が発生することも少なくありません。
給湯ボイラーに不具合が起こった場合の、故障原因と対処法は?
ボイラーの調子が悪く、故障を疑うこともありますよね。
給湯ボイラーに関して起こりがちな不具合について故障原因や対処法を、起こりやすいトラブル・故障しやすい箇所に分けてご紹介していきます!
給湯ボイラーに起こりやすいトラブル
全くお湯が出ない
お湯が出ないときにまず確認してもらいたいのが、水は出ているかどうかです。
まずは断水や水漏れ、フィルターづまりなどを疑いましょう。
水が問題なく出るのであれば、次は燃料の確認です。
ガスボイラーの場合は、ガスコンロが使用できるかで判断できます。
灯油ボイラーの場合は、灯油切れしていないかどうか確認しましょう。
ガスも大丈夫、ということであれば、最後は水道管のトラブルが考えられます。
冬であれば、水道管の凍結が原因かもしれません。
この場合は、蛇口や配管にタオルをかぶせた上から50℃程度のお湯(用意できる場合)をかけて溶かすか、水道業者へ連絡しましょう。
水圧が弱い
キッチン、浴室、洗面台のうち、いずれかの場所だけ水圧が弱いときは、その場所の止水栓を確認します。
吐水フィルターに詰まりが無いかをチェックし、汚れがあれば取り除いてください。
井戸水を使っているご家庭では、ボイラー減圧等に詰まりがあったり、井戸ポンプが故障していたりする可能性があります。
いずれも業者に相談してください。
お湯がぬるい
キッチン、浴室、洗面台のうち、いずれかの場所だけお湯がぬるい場合は、その場所の止水栓を調整します。
浴室だけお湯がぬるいときには、サーモスタッド温度調整機能が故障している可能性があります。
この場合は水栓の交換が必要です。
家中のお湯がぬるい場合は、まずはリモコンで温度設定が低くなっていないか確認しましょう。
温度設定がOKであれば、ボイラー本体のミキシングバルブの故障が考えられますので、修理が必要です。
給湯ボイラー関係で不具合が起こりやすい箇所
基盤部分
ボイラー内の電子機器に溜まった汚れやホコリなどを何年も蓄積すると、基盤がショートして故障の原因に!
基盤の場合は修理は難しく、交換となってしまいます。
普段から放置せずに定期的にメンテナンスを依頼しましょう。
配管や給水バルブ
給湯ボイラーの外部には給水・給湯用の配管、内部にはお湯と水が通る配管があります。
そのどちらもパッキンや配管の劣化で水漏れが起こることがあり、内部であれば漏電による故障にもつながる可能性があるため大変危険です。
なるべく、早めの判断で修理を依頼しましょう。
配管にある給水バルブは、メンテナンスを行うときに使用したり、先ほどの配管の水漏れの際に給水バルブを閉めて一時的に止めることが可能という、重要な役割です。
この給水バルブから水漏れが起こることもあり、その場合は交換も視野に入れた方が良いでしょう。
リモコン
ボイラーのリモコンが付かないときは、ブレーカーやコンセントを確認しましょう。
これで付かなければ、故障が考えられます。
浴室のリモコンは付かないのに、キッチンのリモコンは付いているというようなときは、リモコン本体の故障です。
業者に修理依頼をしてください。
その他の要因として、外壁工事などでリモコン線が断線してしまっている可能性もあります。
リモコンは電源類を触っても使えないのであれば、業者に修理や交換を依頼しましょう。
ボイラーのリモコンにエラー番号が表示される場合は、取扱説明書でエラーの内容が確認できます。
もし該当する番号の記載がない場合は、業者でないと対応できないトラブルの可能性があるため、すぐメーカーに問い合わせをしてください。
エラー番号を伝えられるとスムーズなので控えておいてくださいね。
給湯ボイラーの故障、こんな場合は修理が必要!
給湯ボイラーで不具合が出ても自分で対処が可能な場合は多いことがわかりましたね。
ただし、ボイラーには修理が必要な不具合や故障があります。
最悪の場合には火災が起きてしまうこともあるため、これからご紹介するエラー(故障)が見られたら、すぐに専門業者へ修理を依頼してください。
黒煙が出る
白い煙の場合は水蒸気なので心配いりませんが、黒煙が上がってる場合はボイラー内で不完全燃焼が起きている可能性があります。
火災につながる可能性もあるため、すみやかに使用を中止してください。
水や油が漏れている
給湯器から水漏れ・油漏れが見られた場合は、給湯管のゆるみやボイラーにヒビが入っているなどの原因が考えられ、大変危険です。
北海道など寒い地域だと、真冬日が続いて凍結してしまい、管が破裂して水が漏れてくるトラブルもあります。
水抜き栓がゆるんでいることによる水漏れは締めれば大丈夫ですが、ボイラーは精密機械のため、自力では直さず修理業者へ連絡しましょう。
お湯の出かたが不安定
お湯が出ているかと思ったら突然水に変わってしまったり、急に熱湯が出てしまったりするなど、お湯の出方が不安定な場合は修理や交換が必要です。
特に熱湯は火傷の心配もあるので、早めに業者に連絡をしましょう。
異音がする
ボイラーを使っていて小さな爆発音が聞こえたときは、不完全燃焼の可能性があります。
ほら貝のような音や笛のような音が聞こえたときも要注意。
ボイラー内で不具合が生じている可能性があります。
特に、爆発音が聞こえたときは寿命ですので、早めに交換を依頼しましょう。
エラー表示が出る
使えるけれどエラー表示が出ていたり、振動を検知して停止した場合(電源入り切りで復旧するケースもあります)にエラー番号が表示されることもあります。
エラーが確認できる場合はエラー番号を控え、取扱説明書のエラーへの対処法を読んで自分でもできるような対処なら行ってみましょう。
難しそうであれば、業者へ連絡してエラー番号を伝えてください。
なお、ボイラーのエラーコードリストでも確認できるので、ぜひ活用してくださいね。
給湯ボイラー故障の原因はさまざま!寿命のケースも多い
給湯ボイラーの寿命は、1日1時間の使用で7~10年と言われています。
着火時に負荷がかかるため、頻繁に付けたり消したりを繰り返しているとボイラーの寿命を縮めてしまうこともあります。
給湯ボイラーには時折不具合も見られますが、ボイラーそのものではなく水栓や電源に原因があることも。
また、ボイラーに関する故障として、基盤部分、配管や給水バルブ、リモコン部分が原因のことも多いです。
給湯ボイラーの寿命が原因の故障の場合は、火災につながることもあるため、特に早めの交換・修理をおこなってくださいね。
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