化学物質過敏症を知っていますか?匂いに敏感になる香害の症状も
2025.01.25 UPDATE

こんにちは。札幌ニップロです。
皆さんは「化学物質過敏症」という言葉を聞いた事がありますでしょうか?
私は恥ずかしながら、当社で暖房ボイラー設備のメンテナンスを行ってくださっているお客様より聞いて初めて知りました。
今回、この事をきっかけに化学物質過敏症について調べ、記事にまとめました。
化学物質過敏症とは
大量の化学物質に接したり、微量であっても繰り返し、あるいは長時間化学物質に接することにより、化学物質や薬品に過敏に反応して起こる健康障害が「化学物質過敏症」と言われています。
最初から該当の化学物質で症状が発生するわけではなく突然反応するようになる為、誰にでも起こりうる可能性があります。
そして、「化学物質過敏症」になってしまうと、極めて微量の化学物質であっても反応するようになるとされています。
反応を起こす化学物質、種類や量、起こる症状についても人によって様々です。
また、原因となるものが増える場合もあり、今まで反応しなかった物質でも症状が発生するようになることもあります。
そして、発症メカニズムは解明されていないようです…。
化学物質過敏症の一般的な症状
症状は様々で、軽度なものから日常生活に支障をきたす程になる場合もあります。
【主な症状】
自律神経系症状 | 頭痛、めまい、微熱、異常発汗など |
精神症状 | 不眠、不安、うつ状態、記憶困難、集中困難など |
気道症状 | のどや鼻の痛み、咳、息苦しさなど |
消化器症状 | 吐き気、腹痛、下痢など |
感覚器症状 | 目の疲れ、ピントが合わない、音に敏感など |
循環器症状 | 動悸、不整脈など |
皮膚炎 | かゆみ、腫れなど |
症状を引き起こすの原因となる可能性があるもの
生活の上で日常的に使用する製品でも症状を引き起こすの原因となってしまう可能性があります。
なお、原因となるものは様々で、化学物質すべてに反応するわけではありません。
発症の可能性がある原因物質とは?
香料等を含む洗剤、柔軟剤、芳香剤、消臭剤などの日用品、殺虫剤や虫よけスプレー、接着剤や塗料、住宅建材など
香りについては、一般的に良い香りと言われている香りでも苦しんでしまう方がいる可能性もあります。
コロナ禍を背景に、除菌・抗菌グッズなどが新たな原因に
香りがついた人工香料に注目が集まっていますが、実はコロナ禍を背景に、使用頻度の増えた抗菌・除菌グッズやアルコール消毒液なども原因物質の一つに。日常に直結する様々なシーンで、発症のリスクと向き合わなければいけません。
原因について日本医師会でまとめられた資料もありましたので、参考にしてください。
▶ 参考資料
化学物質過敏症の対処法
治療法が確立していないため、原因となる化学物質を避けることが最も有効な対処法と言われています。
また、周囲の配慮により症状の悪化を防ぐことができます。
人が集まるところでは、洗剤、柔軟剤、香水などの香りが過度にならないようにする、殺虫剤、虫よけスプレーなどは、周囲の人に飛びちらないように注意するなど、ちょっとした配慮を心がける事で苦しむ人が減るかもしれません。
最後に
もしかしたら自分がなるかもしれない、自分ではなくても、自分の家族や身近な人がなる可能性もあります。
「化学物質過敏症」という健康障害がある、思いがけない事が原因で辛い思いをするひとがいるかもしれない、という事を知るという事が第一歩だと思います。
札幌ニップロでは、換気設備、暖房ボイラーのメンテナンス等でお客様のご自宅にご訪問させていただく機会が多いです。
「化学物質過敏症」以外でも訪問時に気を付けてほしい事などがあれば対応していきますのでお気軽にご相談ください。