ダニが繁殖する時期や条件を知って、対策をしよう!アレルギーの原因にも
2020.09.05 UPDATE
少し涼しくなってきた・・・と思っても油断大敵!
皮膚炎やアレルギー、喘息など、さまざまな影響を及ぼす「ダニ」。
部屋の中のダニについてお悩みの方も多いのではないでしょうか?
この記事では、「刺す」ダニの繁殖時期と「アレルギー」の原因になるダニについてそれぞれ解説していきます。
目次
ダニの被害にあいやすい時期とは?
ダニの被害として代表的なのはダニ刺されやアレルギーによる健康被害。
じつは、ダニが繁殖しやすい時期と実際被害にあいやすい時期には、ずれがあることをご存知ですか?
「アレルギーの原因」になるダニの繁殖時期
寝具などに潜むチリダニはほぼ人を刺咬することはありませんが(刺すこともあります)アレルギーの原因となることがあります。
ダニそのものではなく、フンや死骸がアレルギーの原因となるため、繁殖時期と被害時期にはずれが発生します。
一般的に、繁殖の時期は5~7月ですが
アレルギーが起きやすいのは8~10月と言われています。
「刺す」ダニの繁殖時期
「刺す」種類であるツメダニは、先述のチリダニを食べて繁殖します。
チリダニの大繁殖が原因でツメダニの餌が増えます。餌が増える事でツメダニもどんどん繁殖していきます。
一般的に、繁殖の時期は5~7月
刺されやすい時期は7~9月と言われています。
ダニアレルギーや繁殖の原因は?
ダニアレルギーは、「生きているダニ」が原因で起こるわけではなく、「ダニアレルゲン」(フンや死骸、抜け殻等)が原因です。
許容量を超えた接触、吸引により、誰でも起こる可能性があります。
また、発症すると完治まで数年かかることもあるので厄介です。
発生しやすい条件とは
ダニは温度が20〜30℃、湿度が60%以上になると爆発的に発生するため、高温多湿の6月〜9月はもっとも発生しやすい時期ともいわれています。
おうちの中には、ほこりはもちろんカーペットや畳、ぬいぐるみ、ソファなどさまざまなところにダニが潜んできます。…考えるのもいやですよね。
これらは最近「家ダニ」と呼ばれていて、ふつうに生活している限りまず気がつきません。
人が暮らしている以上、おうちの中にいるダニを完全に取り除くことは難しいです。
しかし、おうちの環境を整えることで、ダニを減らすことは可能なんです!
換気をしっかり行って湿度を下げよう
ダニの繁殖を抑えるためにもっとも大切になるのが「湿度を下げる」ということ。
湿度が55%以下になると、ほとんどのダニは生きていけません。
こまめに換気をして部屋の中に乾燥した風を送り込み、湿度を下げるように心がけましょう。
除湿機能付きのエアコンや、24時間換気システムなどが設置されていれば、こちらも活用できますね。
「発生しやすい時期」と先述しましたが、暖かく湿った環境が整っていれば季節に関係なくダニは繁殖します。
特に布団は、ダニにとって環境がよく、餌も豊富です。
つまり、掃除などを怠ってしまうと、真冬でもダニが繁殖するのです。
ダニが発生してしまったら?
ダニそのものは、熱に弱く60℃程度で死滅します。
手っ取り早く退治するには「コインランドリーなどの乾燥機」が有効。
30~40分かけることで、ほぼ死滅させることができるようです。
布団乾燥機はそれぞれの性能にもよりますが、一度の使用ではダニを退治しきれないため1日1回を3日程度連続でかける事をおすすめします。
天日干しは、多少の効果はあっても退治しきるほどの効果はないようなので、上記いずれかの方法がお勧めです。
ダニアレルゲンの除去には、掃除機が有効です。
ダニそのものは掃除機での除去が難しく、「ダニ対策で掃除機」というのは、ダニアレルゲンの除去を目的としています。
大繁殖を防ぐために対策を。
「換気対策」「湿気対策」「シーツはこまめに取り換える」
布団を直置きで敷きっぱなしにしない、壁とベットの間にスキマを作る、掛け布団はめくっておくことなどで湿気対策を行い、防ダニ効果のあるシーツを選択するなどで繁殖を抑えることができます。
換気対策と一言でいっても、窓を長時間開けっ放しにする必要はありません。
効率のよい換気は、実は「時間」ではなく「回数」なんです。
1回につき5分〜10分に換気を2時間に1回ほど行うことで、しっかり空気を入れ替えることができます。しかし、おうちにいないときなどは1日複数回換気するのは難しいと思いますので、無理なくできる範囲で行ってくださいね。
また、平成15年7月の法改正で、新築住宅建築時に設置が義務付けられた「24時間換気システム」は、24時間機械制御で給気と排気を行うことで、室内の空気を常にきれいに保ちます。しかし、外気を室内に取り込むための給気レジスターや空気を循環させるダクトなどが汚れていると、菌やカビ、ハウスダストが浮遊してかえって人の健康と建物老朽化に繋がってしまうことも。
しっかりと汚れを取り除き、健康な空気をつくるように心がけましょう!