【部屋干しのコツ】洗濯物の生乾きの臭いが取れない!原因と対策方法とは
2022.07.30 UPDATE
こんにちは、札幌ニップロです。
部屋干しをしたとき、何とも言えない生乾きの嫌な臭いが気になることがありませんか。
今回は生乾き臭の対策について、すぐに実践できる対策を中心にまとめてみました。
生乾き臭の原因と対策、洗濯物の乾かし方のコツ、においの取り方についてまとめました。是非ご参考にしてくださいね。
目次
洗濯物の生乾き臭が発生する原因は?
生乾きの嫌な臭いが発生する原因は菌の繁殖です。
干し方だけでなく、洗濯の前段階で既に原因を作っているかもしれません。
菌の特性や、繁殖しやすい原因をマスターして、生乾き臭の悩みを解決していきましょう!
生乾きの臭いの原因となる菌とは?
原因菌はモラクセラ菌という雑菌です。
ここでポイントなのが、生乾きの匂いの原因が菌そのものではないということ。
モラクセラ菌が増殖するときに出す排泄物が、あのイヤな臭いの原因なんです。
服やタオルから生乾き臭がしているととても気になりますが、雑菌が原因の場合は取れにくいため、市販のスプレー消臭剤では根本から除去することが難しいのです。
悪臭を消すには、菌の繁殖を抑える対策をしましょう。
洗濯物に雑菌が繁殖する原因と対策
室温や湿度が高い状態だと菌が発生しやすいため、梅雨の時期は特に注意。洗濯する前後、乾かし方のコツについて解説していきます
生乾き臭の原因と対策 ~洗濯の前~
汚れた衣類はなるべくすぐに洗濯を
洗濯を回す頻度が少ない場合、「たまったら洗おう」と汗や皮脂汚れがついた衣類たちをためていませんか。放置している間に菌がどんどん増殖してしまいます。
特に、濡れたものはなるべくすぐに洗濯することを推奨します。
時間が空いてしまいそうな場合は、乾いたものと濡れたものをわけておくようにしましょう。
洗濯機をかご替わりにしない!
生乾き臭の原因となる雑菌は皮脂や水分を栄養に繁殖します。
汚れた衣類を通気性の悪い洗濯機に入れてしまうと雑菌の大量繁殖の原因になります。
さらに、洗濯機の中にも雑菌は繁殖します。
洗い方や干し方に気を付けても、菌が繁殖した洗濯機で洗うことで生乾き臭が発生する原因に。
通気性の良い洗濯かごを使用する
なぜか。もう、お分かりですね。通気性の悪い洗濯かごだと、雑菌が繁殖しやすい環境を作ることになり、臭いの原因になってしまいます。
生乾き臭の原因と対策 ~いざ、洗濯!~
【7割が目安】洗濯機に入れすぎ注意!!
洗濯機に入るだけいれてしまうと、洗浄力が大きく低下します。
衣類の位置にもよりますが、半分程度の効果しか出ないことも。
洗濯機の機能を発揮させるためには、目で見て7割くらいの量が適量です。
落としきれなかった汗や皮脂などは雑菌の栄養になり、生乾き臭の原因になります。
また、汗染みや黄ばみの原因にもなってしまいます。
洗剤は適量を守りましょう
洗剤の量が少ないとどうなる?
洗剤の量が少ないと、汚れが落ちにくいのはもちろん、洗濯機の中で落ちた汚れが衣類に再び付着してしまうことがあるそうです。洗剤には、落ちた汚れが衣類に付着しないための成分も含まれており、洗剤が少ない事で十分に効果が発揮できません。
洗剤の量が多い場合は?
洗剤の量が多すぎると、すすぎきれずに衣類や洗濯機内に残ってしまう事があります。
これが洗濯物の生乾き臭の原因になってしまいます。
記載された使用量の目安を守って洗濯をしましょう。
すすぎに残り湯は使わない!
お風呂の残り湯には菌は多く含まれているため、生乾き臭の原因になってしまいます。
「洗い」に使用するのは問題ありませんが、「すすぎ」は必ず綺麗な水道水を使用しましょう。
汚れた衣類には酸素系漂白剤でつけ置き
汚れや臭いが気になりやすい衣類には酸素系漂白剤の洗浄・除菌効果でしっかり予防。
何度洗っても匂いが消えないハンカチやタオルってありませんか?
つけ置きして除菌を行えば、生乾き臭の対策になります。
40度くらいのお湯に溶かしてつかうと、より効果を発揮します。
適量であれば、色落ちを気にしなくても大丈夫ですが、分量が多すぎると漂白剤として効果が出て変色してしまいます。製品に記載された分量の目安や、衣類の洗濯表示をよく確認してから使用しましょう。
「塩素系」は色柄ものには使用できないので、お間違えないよう注意してください。
お湯で洗濯をする
「洗い」の時に40度くらいのお湯を使うことで、生乾き臭の原因になる汗や皮脂汚れが落ちやすくなります。
お皿洗いの時も、水よりお湯で洗った方が汚れは落ちやすいですよね。
生乾き臭の原因と対策 ~洗濯が終わったら~
洗濯が終わったらすぐに干す準備を
水分によって雑菌繁殖の原因となってしまうため、なるべくすぐに乾かす必要があります。
湿った状態で長い時間入れっぱなしにしておくと、服に生乾き臭が発生するばかりでなく、洗濯槽にも雑菌が繁殖してしまいます。
洗濯機から取り出したらフタを開けておく
洗濯槽をしっかり乾燥させるため、洗濯後はふたを開けておくようにしましょう。
また、臭いの原因である菌の繁殖を防ぐため、洗濯槽のお手入れは1~2か月毎に行いましょう。
部屋干しのコツ!服やタオルの生乾き臭を防ごう
生乾き臭対策のポイントは、洗濯物が乾くまでにかかる時間をいかに短くするか。梅雨の時期で部屋全体が高い湿度の時等、乾くまでに時間がかかる場合は工夫が必要なんです。
風通しのいい場所に干す
生乾きの匂いの原因となる菌の増殖しやすくなる5時間以内に乾かすためには、まずはすぐ干すこと。
そして、少しでも早く乾かすために、風通しを意識した場所・干し方を実践しましょう。
エアコンや除湿器を使用する
部屋干しをする際は、エアコンの除湿機能も有効です。部屋の湿度が下がることで、洗濯物が乾くまでの時間を短縮することができます。
普段人が過ごす部屋で部屋干しを行う場合は、冷房機能を使用したいときもありますよね。
目的としては、除湿機能のほうが効果が高いですが、冷房運転をしているだけでも部屋の湿度はさがるので、環境に応じて使い分けをしましょう。
エアコンによっては部屋干しモードの機能もありますが、除湿や暖房を自動的に切り替えるタイプだと、夏でも暖房運転が入ってしまうので、人がいる部屋だと使いづらいと感じることもあるかもしれません。
部屋干しモードを効果的に使うためには、エアコンの風が当たる位置に洗濯物を干すのがポイントです。
扇風機やサーキュレーターを使う
部屋干しをしたい場所が、風通しが悪くエアコン等の設備もついていない、という状況であることがほとんどかもしれません。特に、北海道等の寒冷地でも近年エアコンの需要が増えてきたものの、「リビングに1台のみ設置」だったり、「リビングと寝室だけ」というご家庭は多いです。
洗濯物の下から風を送る
空気を循環させることで、洗濯物を早く乾かすことができます。
洗濯物に直接風を当てる
部屋干しを行うなら部屋の中央付近が理想ではありますが、窓際など空気が循環しにくい場合は、首振り機能なども使用して工夫すれば効果的です。
風通しの良い干し方とは?
洗濯物の干し方を工夫することでより風通しがよくなり、早く乾かすことができます。
間隔をあけて干す
できるだけ洗濯物が外気に触れるように干しましょう。
アーチ干し
外側に丈の長い洗濯物、内側に短い衣類をアーチ型に干す方法も効果的です。
薄手のものと厚手のものは交互に
厚手の服は湿った空気がこもりやすいので注意しましょう。
太目のハンガーを使用する
中にも風が通りやすくなります。
一度ついてしまった生乾き臭を消すには?
生乾き臭の原因であるモラクセラ菌の弱点は熱。
60℃以上の高温であれば、10~20分程度で死滅するそうです。
ただし、衣類に負担をかけてしまう可能性もありますので洗濯表示は必ず確認して下さい。
乾きにくい衣類にはアイロン
乾きにくい洗濯物には、少し手間ですがアイロンをかける事で原因菌を殺菌しながら乾かせるので、生乾き臭対策に効果的です。
コインランドリーの乾燥機を使用する
家庭用はおおよそ60℃前後ですが、コインランドリーの乾燥機は80℃~120℃前後の場合が多く、高い殺菌効果を発揮します。ついでにシーツやタオルケットなど、普段洗いにくい洗濯物でも利用しやすく、更に雑菌対策だけでなくダニ対策としてもおすすめです。
いかがでしたか?
菌を増やさない工夫をすることが、生乾き臭対策のコツだったんです!
嫌な臭いにお悩みの方、ぜひ参考にしてくださいね♪
以上、住宅設備のプロ・換気のプロ・暖房のプロ
札幌ニップロ! でした^^