暖房ボイラーが故障したら「修理」と「交換」どちらがお得?
2024.02.21 UPDATE
エラーがでる、異音がする、などボイラーの調子が悪くなってしまった場合、修理と本体交換のどちらを選ぶべきなのでしょうか。
ボイラーを買い替えるのは大きな出費になるので、可能であれば修理を行い、長くボイラーを使用したいですよね。
しかしながら「せっかく修理したのにすぐ交換する事になった」という事も…。
この記事ではいざという時、ボイラーの修理と交換どちらが良いか考える際に、知っておいたらお得かも!という情報をご紹介します。
目次
ボイラーの寿命(耐用年数)はどれくらい?
まず知っておきたいのは暖房ボイラーの耐用年数。
使用方法にもよりますが暖房ボイラーの寿命(耐用年数)は概ね10年程度です。
なぜ10年かというと、暖房ボイラー含め、長期使用製品と呼ばれる製品には「設計上の標準使用期間」が設けられており、こちらが10年とされている為です。
「設計上の標準使用期間」とは、一定の使用条件の下で使用した場合に安全に使用することができる期間の事です。
設計標準使用期間と保証期間は違う?
メーカーの保証期間は、「この期間に故障が起きた場合、メーカーが保証をする」という期間のことです。
設計標準使用期間は「この期間を超えて使用すると、経年劣化による発火・けが等の事故に至るおそれがある」と言われている期間のことです。「この期間まで必ず使用できる」というものではなく、この期間を超えての使用は危険という目安になります。
東京と北海道だと暖房の使用時間が全然違うけど、それでも暖房ボイラーの寿命は一緒なの?
暖房ボイラーの寿命はお住まいの地域、使用頻度、メンテナンスの有無によって大きく変わりますが、主に「稼働時間のトータル」が重要です。そこまで寒くならない地域と比べると北海道のような寒い地域での使用の方が使用頻度が高くなる為、寿命は短くなります。
ボイラーの修理対応にタイムリミットはある?
ボイラーによっては、部品の在庫がなかったり、部品の製造が終了していたりで、修理が受けられない可能性もあります。
基本的にメーカーにはボイラーの生産を終了してから10年間は部品を保有しておく決まりがあります。
ボイラーの生産終了後、10年以上経過しているボイラーは修理ができない可能性がある事は覚えておきましょう。
10年経過する前に点検を行うのはお得かもしれませんね。
リモコンだけの修理・交換は可能?
ボイラーは問題なく使用できるのに、リモコンだけ壊れてしまった…という事もあります。
リモコンが故障した場合は修理や交換が必要となりますが、ボイラーの部品供給が終了している場合、リモコンの修理、交換も不可である事が多いです。
メーカーによっては、別の機種のリモコンでも互換性がある場合もありますが、基本的にリモコンはボイラーの機種ごとに決まっています。
リモコンの修理が不可の場合、基本的にはボイラーもリモコンどちらも交換となる事が多いです。
ボイラーを交換するのにベストな時期は?
ボイラー製造年月日から8年目~にボイラーの不調を感じはじめた場合、ボイラー交換も視野にいれはじめましょう。
事前に機種の比較、見積等をしておく事でいざとなった時に焦らず対応できます。
また、ボイラーの稼働を開始しはじめる秋~初冬は、故障に気付くタイミングでもあるので交換が混み合います。
事前準備をしておく事で、ほしいボイラーの在庫がない、すぐに交換できないので他の補助暖房を買わなくてはいけない、等も防げます。
結局、ボイラー交換とボイラー修理はどちらがお得?
まず、対象のボイラーの保証期間内の場合はもちろん修理が良いでしょう。
問題は、年数が経過したボイラーで不具合が発生した時に「交換」と「修理」どちらがお得になるかです。
基本的に、耐用年数に近い時期のボイラーで、費用が高額になる場合はボイラー本体を交換するのがおすすめです。
ボイラーの寿命が近づくと、部品の消耗や劣化が進み、修理費用や維持費がかさみやすくなります。
寿命を超えたボイラーは一か所修理をしても、次に別の箇所に不具合が出て修理が必要…となってしまい、修理費用がかさんでしまう事も少なくありません。
「この間修理をしたばっかりだからもったいない」という理由で、修理を重ねると結果的にはボイラー交換を行った方がよかったのでは?というくらいの金額を支払ってしまっていた…という事も。
~まとめ~
・保証期間内は修理対応
・製造年月日から8年目以降で修理費用が高額になる場合は本体交換がおすすめ
・製造年月日から10年以上経過している場合は本体交換がおすすめ
とはいっても、いざ修理か交換か判断する状況になったら悩んでしまいますよね。
迷った場合はぜひ札幌ニップロにご相談ください!
暖房ボイラーを長く使うためには?
ボイラーを長く使うためには定期的な点検が大切です。
1年に1度、保守点検を行い、暖房ボイラーの寿命を延ばしましょう。
暖房ボイラーの点検内容について、詳しく知りたい方はこちらを参考にして下さい。
暖房ボイラーの事なら、札幌ニップロにお気軽にお問い合わせください!