暖房をつけても寒いのはなぜ?原因や寒さを解決する方法もご紹介
2023.06.02 UPDATE
こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
長時間暖房をつけているのに、なかなか部屋が暖まらず肌寒いと感じたことはありませんか?
暖房をつけているのにもかかわらず、部屋が寒く感じてしまうのには、暖房器具の故障以外にもさまざまな原因があります。
今回は、暖房をつけていても部屋が寒い原因や、寒さを解決する方法をご紹介します!
寒い冬でも暖かい部屋で快適に過ごせるように、ぜひ参考にしてみてください。
暖房をつけても寒いのはなぜ?原因から知ろう
暖房をつけているのに、なかなか部屋が暖まらないと感じることありますよね。
考えられる原因をご紹介していきます。
寒い原因① 窓からの冷気によって空気が冷やされている
住まいの中で、最も熱の流出が大きいといわれているのが「窓」。
暖房によって温められた室内の空気が冷たい窓ガラスに触れて冷やされ、冷たい空気となって床面へ流れてしまうコールドドラフト現象が起きている可能性があります。
冷えた空気は下へ、暖かい空気は上へ流れる性質があるため、いくら暖房をつけても、窓ガラスで冷やされた冷たい空気は足元にたまってしまいます。
そうすると室温は上がっても足元はずっと冷えたままなので、いつまでも部屋が暖まらないと感じてしまうのです。
特に、窓の断熱性が低い古い住宅では、外気の冷えがダイレクトに伝わる一枚ガラスの窓が多いため、室内の空気が冷えやすいです。
寒い原因② 湿度が低い
同じ室温でも、湿度が低く乾燥している場合は、寒さを感じやすくなります。
湿度を高く保つことで体感温度が上がり、暖かく感じられます。
暖房を使う際は、加湿器を併用して湿度を上げると良いでしょう。
ただし、湿度が高すぎると結露やカビの発生につながってしまうので注意してくださいね。
寒い原因③ 隙間風が入り込んでいる
ドアや窓、玄関などの隙間から外からの冷たい空気が入り込んでしまうと、いくら暖房をつけてもなかなか部屋が暖まりません。
特に築年数の古い物件では隙間が広がってしまっている可能性が高く、暖められた空気も隙間からどんどん逃げていってしまいます。
隙間を埋める対策を行うことで、暖房の効きも良くなります。
寒い原因④ エアコンの霜取り運転
エアコンの運転中、急に温風が出なくなることがあります。
それは、エアコンが霜取り運転を行なっているため。
霜取り運転とは、室外機の熱交換器についた霜を溶かす機能のことです。
この霜取り運転を行なっている間は、温風が出ず、暖房が効きません。
温風が出なくなったら、20分程待ってみましょう。
霜取り運転はほとんどの場合、20分以内に終わります。
20分経っても運転が再開されない場合は、エアコン本体や室外機に汚れが溜まっていたり、不具合が起きていたりする可能性も。
フィルターなどの掃除をしても動かない場合は、早めに修理を依頼しましょう。
寒い原因⑤ 暖房が正常に動いていない
セントラルヒーティングでは、暖房ボイラーが作動していてもパネルヒーターが温まらないことがあります。
原因としては、配管内の不凍液にエアが溜まっていることが考えられます。
空気が溜まっている部分には不凍液が届かないため、パネルヒーター全体がきちんと温まらず、部屋の暖房効率が落ちてしまいます。
また、室温が設定した温度まで上がるとボイラーは一時的に燃焼をストップさせます。
温度設定が不適切な場合も、部屋が暖かく感じないことがあります。
「暖房をつけても寒い!」を解決する方法
暖房をつけているのに部屋が暖まらない状況が続くと、快適に過ごせないだけではなく、光熱費も気になってしまいますよね。
部屋全体を効率的に暖めるためにできることをご紹介していきます。
窓に断熱シートを貼る
コールドドラフト現象や隙間風の発生を防ぐには、窓の断熱性を高めることが大切です。
手軽な窓の断熱方法は、窓用の断熱シートを貼ること。
断熱シートの効果で、暖房で温めた部屋の空気が外に逃げることを防ぎます。
また、冷気が窓から部屋に入り込むことも防ぐため、部屋の温度を快適に保ち、冷房効率も高めます。
断熱シートはお手頃な価格で販売されており、自分での貼り付けも簡単。
種類によっては、窓ガラスが割れたときにガラスの飛散を防ぐ飛散防止機能や、窓の結露を軽減するといった断熱効果以外の機能もあるため、機能性にも注目をして選びましょう。
ただし、窓によって使用できる断熱シートの種類が異なります。
ご自宅の窓の種類を確かめてから購入を検討しましょう。
断熱性の高い窓にリフォームをする
窓に断熱シートを貼ることでも断熱性を高めることはできますが、窓ガラスを断熱性の高い製品に取り替えると格段に断熱効果が高まります。
二重窓を設置する、二重構造になっている複層ガラスに交換する、窓サッシに熱伝導率の低い樹脂素材を採用するなどのリフォームを検討してみてください。
札幌ニップロでも、窓の断熱リフォームに対応しています!
施工時間の目安は以下の通りです。
- 二重窓の設置:施工時間 約1時間
- 断熱窓への交換:施工時間 約2時間〜半日
- 窓用シャッターの設置:施工時間 約2時間
※施工時間は、窓の状況や施工箇所の数などによっても異なります。
窓の断熱リフォームは、寒さ対策のほか、防音や防犯対策としても有効です。
札幌市およびその近郊エリア (江別、岩見沢、北広島、恵庭、千歳、石狩、小樽など)で、窓の寒さにお悩みの方はぜひ一度ご相談ください!
※その他のエリアにお住まいのお客様もご相談ください。
部屋の空気を循環させる
サーキュレーターを使って室内の空気を循環させることで、天井付近にたまっている暖かい空気が下に降りて来やすくなり、暖かい空気が部屋全体に行き渡ります。
サーキュレーターを床に置き、天井に向けて空気を送ると、効率よく空気を循環させられます。
エアコンの風向きや風量を調節する
エアコンの暖房を使用していて寒いと感じる場合は、エアコンの風向きや風量を調節して空気を循環させましょう。
冷たい空気は足元にたまるため、エアコンの風向きを下にし、足元に暖かい風が届くよう調節してください。
その際、風量も強めておくと部屋全体が暖まりやすくなりますよ。
北海道のエアコン暖房についてのメリット・デメリットについては、こちらのコラムでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
北海道でエアコン暖房だけは寒い?使うメリット・デメリットを解説!
暖房器具の掃除・メンテナンスする
暖房器具は、定期的に掃除やメンテナンスをすることで、効果的に使用できます。
たとえば、フィルターが汚れていると暖房の効きが悪くなり、部屋が暖まりにくくなることがあります。
フィルターに付着したホコリなどを掃除することで機能が回復し、暖房の効きも良くなります。
また、暖房器具を安全に、効率よく使うために、定期的にプロにメンテナンスしてもらうこともおすすめです。
セントラルヒーティングは正しく温度設定をする
セントラルヒーティングの温度設定は、ボイラーとサーモバルブの2段階で上手に調節しましょう。
ボイラーの温度設定のポイントは、外気温や体感に合わせて設定すること。
外気温が低い日にはボイラーの設定温度を高くし、暖かい日には設定温度を低くすることで効率的に使えます。
ボイラーの設定温度の目安は、冬が60℃前後、春先・秋口は40~50℃程度です。
サーモバルブの温度設定は、過ごしやすい室温が見つかったら、その温度に固定するのがポイント。
外気温や体感に合わせてボイラーの設定温度で調節しましょう。
設定温度の目安については、こちらのコラムでも詳しくご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
また、使わない部屋であってもサーモバルブをゼロにせずに、なるべく部屋ごとの温度差をつくらないようにするのがコツです。
各部屋の室温差が大きいと部屋を移動するときに寒く感じたり、結露の原因になることもあります。
セントラルヒーティングの温度設定のコツについては、こちらのコラムもご参考ください。
セントラルヒーティングの不凍液の交換・点検をする
不凍液のエアが原因でパネルヒーターが十分に温まっていない場合は、エア抜きをする必要があります。
ボイラー本体や配管周り、パネルヒーター本体に「エア抜き」の箇所が設けられており、そこから溜まった空気を抜くことができます。
ただし、エアが原因ではなかった場合は、エア抜きをしようとすると、高温の不凍液が吹き出す可能性があります。
点検は、設備の専門業者に依頼することをおすすめします。
また、不凍液は定期的な交換が必要です。
交換せずに使い続けると劣化して温まり方に影響が出たり、サビなどの不純物がパネルヒーター内に蓄積したりして、不具合を起こしてしまうことも。
パネルヒーターの温まり方が不十分だと感じたら、設備の専門業者に交換や点検を依頼するようにしましょう。
札幌ニップロでは、セントラルヒーティングの点検や不凍液の交換などに関するご相談を受け付けております※。
※札幌市およびその近郊エリアにお住まいの方。道内その他のエリアにお住まいの方もご相談ください。
暖房をつけても寒いときは原因を知って対策を
暖房をつけているのに部屋が暖まらない原因には、暖かい空気が冷たい窓によって冷やされるコールドドラフト現象、湿度が低いこと、隙間風が入り込んでいること、エアコンの霜取り運転、暖房が正常に動いていないことなどが考えられます。
まずは原因を見つけて、それに合った対処法を考えましょう。
効率的に部屋を暖めるには、窓の断熱性を高める、暖房器具の掃除、部屋の空気を循環させるなどの方法が効果的です。
また、エアコンの風向きや風量の調節、不凍液の交換・修理、セントラルヒーティングの正しい温度設定などもポイントになります。
特に、住まいの中で熱の流出が最も大きい「窓」の対策が重要です。
断熱シートで対策するほか、窓の断熱リフォームを行うと格段に断熱効果が高まるため、部屋の暖かさが変わりますよ。
窓の断熱性が高まれば、暖房効率も上がり光熱費もおさえられますね。
札幌ニップロでは、二重窓の設置や断熱効果の高い窓ガラスや窓サッシへの交換など、窓の断熱リフォームに対応しています。
そのほか、暖房器具の修理・メンテナンスなども承っておりますので、札幌市およびその近郊エリア (江別、岩見沢、北広島、恵庭、千歳、石狩、小樽など)にお住まいの方は、ぜひ一度札幌ニップロにご相談ください!
※その他のエリアにお住まいのお客様もご相談ください!