暖房ボイラーのエラーコード「043」「430」とは?エラーの原因を解説!
2023.04.22 UPDATE
こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
寒い地域や冬の時期には使用する頻度が高くなる、床暖房やパネルヒーター。
使用していると、暖房ボイラー(エコジョーズ、灯油暖房ボイラーなど)のパネルに「043」や「430」というエラーコードが表示されて困った経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回は、暖房ボイラーのエラーコード「043」や「430」について解説。
メーカーごとにエラーの原因や対処方法、対処の際の注意点も紹介しますので、「043」「430」エラーが出てしまったときはぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
暖房ボイラーのエラーコード「043」「430」とは?
暖房ボイラー(エコジョーズ、灯油暖房ボイラーなど)を使用していると、パネルに「043」「430」という数字が表示され、床暖房やパネルヒーターが使えなくなってしまうことがあります。
エラーコード「043」「430」は、セントラルヒーティングの不凍液に関する不具合が生じているときに表示されます。
セントラルヒーティングシステムの住宅では、パネルヒーターや床暖房を暖めるために、暖房ボイラーで不凍液を温めながら循環させ、家全体を均一に暖めます。
不凍液が不足したり、不凍液に空気が混ざったりすると、「043」「430」といったエラーが表示される可能性があるのです。
暖房ボイラーの中には、不凍液が十分に入っているかを確認する水位センサー「水電極」があります。(下記図をご参考ください)
水電極は液体か空気かを判定し、空気に触れるとエラーを出す仕組みとなっています。
不凍液が不足し、水位が下がっているとき、もしくは配管内に空気(エア)が溜まり、ボイラー内の水電極に空気が触れたときにエラーが起こることがあります。
以下の写真はサンポット製暖房ボイラーCUR-E1212CSRFで、矢印で示されている部分が水電極です。
各メーカーごとに暖房ボイラー「043」「430」エラーの原因と対処法を解説
エラーに対処するには、まずは原因を正確に把握することが大切です。
札幌ニップロが対応可能な長府製作所製・リンナイ製・ノーリツ製の暖房ボイラーについて、エラーコード「043」「430」の原因と対処方法を解説しますので、参考にしてみてくださいね。
長府製作所(サンポット)製暖房ボイラーの「430」の原因と対処法
「EDB-」「DB-」「CUR-」シリーズなどを提供している長府製作所(サンポット)。
長府製作所(サンポット)製の暖房ボイラーに表示される「430」エラーは、不凍液の不足を示しています。
そのため、エラーの解消には不凍液の補充が必要です。
不凍液を補充する際は、暖房ボイラーの配管が「密閉式」「半密閉式」どちらなのかを確認します。
密閉式の場合、不凍液の補充とエア抜きが必要です。
専用の道具や知識が必要となり、自分で行うことは難しいため、専門業者に依頼しましょう。
半密閉式の場合は、自分で不凍液の補充ができます。
補充時の注意点については後ほどご紹介しますが、暖房ボイラーのスイッチを切り、ポンプの作動音が止まった後に作業を行います。
「自分で補充するのは不安…」という方は、遠慮なく私たち設備の専門会社にご依頼ください。
札幌ニップロでは、税込4,400円からその他一般修理で不凍液の補充対応を承ります。
無料相談も行っておりますので、お困りごとがあればご遠慮なくお問い合わせください。
リンナイ製暖房ボイラーの「043」の原因と対処法
「RUFH-EM」や「RUFH-KM」シリーズを提供しているリンナイでは、暖房ボイラーの水位センサーが不凍液の不足を検知すると「043」エラーを表示する仕組みになっています。
対処法は長府製作所とほとんど同じで、まず暖房ボイラーの配管が「密閉式」「半密閉式」どちらなのかを確認します。
密閉式の場合は、自分で不凍液を補充することはできないため、専門業者へ依頼しましょう。
半密閉式の場合、水位センサーの位置までご自身で不凍液を補充するとエラーは消えますが、密閉式の場合はエア抜きが必要です。
なお、リンナイ製の暖房ボイラーでは、自分で不凍液の補充を行った場合(半密閉式)はできるだけ早めにメーカーまたは専門業者に、不凍液の濃度や汚れの点検をしてもらうことが推奨されています。
エラー復旧後は、念のためメーカーや私たち設備会社に点検をご依頼ください。
ノーリツ製暖房ボイラーの「043」の原因と対処法
ノーリツ製の「GTH-」シリーズでは、リンナイと同じく不凍液の不足による水位の異常を検知する仕組みでエラーコード「043」を表示します。
対処法は、長府製作所(サンポット)製、リンナイ製の暖房ボイラーと同様に、配管が「密閉式」「半密閉式」どちらなのかを確認し、適切に不凍液を補充することです。
ノーリツの暖房機器で「043」エラーが頻繁に表示される場合は、配管内の液漏れや配管内のエア抜きが不十分であることも考えられます。
半密閉式の配管で、自分で不凍液の補充しても改善しない場合には、私たち設備会社にご相談ください。
札幌ニップロでは、ノーリツ製、長府製作所(サンポット)製、リンナイ製の暖房機器の修理・点検を行っています。
エラー「043」「430」による不凍液の不具合や、暖房ボイラー自体の故障が考えられる場合には、ぜひお問い合わせください。
暖房ボイラーのエラーコード「043」「430」の対処をする際の注意点
暖房ボイラーのエラーコード「043」「430」の対処をする際の注意点を3つ紹介します。
火傷や事故、暖房ボイラーの故障を防ぐために重要なポイントですので、しっかり確認しておきましょう。
不凍液を補充する場合は完全に熱が冷めてから
暖房ボイラーの配管が半密閉式であれば、自分で不凍液を補充することが可能です。
暖房機器を使用している間や停止した直後は、暖房ボイラーや不凍液が熱をおびています。
この状態で注水口を開けると、熱湯のように熱い不凍液が勢いよく飛び出してきて火傷や事故につながる可能性もあるので注意しましょう。
不凍液を補充する際には、暖房機器のスイッチをオフにしてから時間が経過し、暖房ボイラーが完全に冷めきった状態で行いましょう。
不凍液の交換について、詳しくは「暖房ボイラー不凍液の交換は自分でできる?」で解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ご自分で不凍液の補充をできるケースもあるものの、メーカーによって手順が異なったり、事故につながってしまうこともあります。
難しそうと感じたり、自信がないと感じる場合は、無理をせず私たち設備会社へご相談ください。
補充をする際は不凍液を混ぜない
複数の不凍液を混ぜるのは基本的にはNGです。
もし混ぜてしまうと、不凍液が十分に機能しないリスクがあります。
必ず、前回の交換時と同じ不凍液を追加するようにしましょう。
不凍液の補充を行う際に種類が不明な場合は、濃度を確認しながら水の補充を行うこともあります。
暖房機能は動作しますが不凍液が薄まりますので、水を補充するのは応急的処置であることを知っておきましょう。
水を補充後には、不凍液を適切な濃度に戻すため、専門業者へ不凍液の補充の依頼をすることをおすすめします。
液漏れや故障が考えられる場合はメーカーや専門業者に連絡する
不凍液が不足する原因の1つとして、配管の故障による液漏れが考えられます。
不凍液の交換時期の目安は3〜4年に一度といわれてますが、目安よりも早く「043」「430
」エラーが出る場合は、暖房ボイラーの配管から水漏れが起こっている可能性があります。
暖房ボイラーの不凍液を補充してもすぐにエラーが生じる場合は、私たち設備会社へご相談ください。
札幌ニップロでは、パネルヒーター10台以内で税込41,800円から不凍液交換を承っております。
無料相談も大歓迎ですので「しばらく不凍液の補充をしてないな…」という場合は、ぜひご相談くださいね。
暖房ボイラーで「043」「430」エラーが出たら適切に対処しよう
暖房機器を使用していると、暖房ボイラーパネルに「043」「430」の表示が出ることがあります。
「043」「430」はエラーコードの1つで、セントラルヒーティングの不凍液に関する不具合が生じている時に表示されることが多いです。
暖房ボイラー内にある、水位センサー(水電極)が空気に触れることでエラーが生じます。
空気に触れる要因として、不凍液が減り水位が下がる、もしくは配管内の空気(エア)溜まりが考えられます。
「043」「430」エラーは、不凍液を補充することで解決することが多いですが、補充する前に配管が「密閉式」か「半密閉式」かを確認する必要があります。
密閉式の場合は、自分で不凍液を補充をすることができないため、専門業者へ依頼しましょう。
半密閉式の場合は、自分で補充することは可能ですが、正しい手順で行わないと火傷や事故につながることもあります。
自分で補充することが不安な方は、遠慮なく私たち設備会社へご依頼ください。
頻繁に「043」「430」エラーが発生する場合は、液漏れの可能性も考えられます。
暖房機器の修理・メンテナンスに関するご相談は、札幌ニップロでも承っておりますので、ぜひご相談ください。
不凍液の補充・交換から暖房ボイラーの修理・交換まで、幅広く受け付けておりますので、札幌市およびその近郊エリア (江別、岩見沢、北広島、恵庭、千歳、石狩、小樽など)にお住まいの方はぜひ一度ご相談ください!
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