ヒートショックの対策は?起こる原因や予防策、リフォーム案までご紹介
2022.03.22 UPDATE
こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
冬の寒さが厳しい北海道。
暖かい居間と寒い浴室との温度差が大きくなるこの時期に、気をつけたいのが「ヒートショック」です。
ヒートショックを起こすと、急激な温度変化により血圧が上下し、心臓や血管に疾患が起こります。
高齢者の方で事例が多いですが、年齢に関わらずヒートショックを起こす可能性はあります。
でも、ヒートショックは予防できます!
今回はヒートショックが起こる原因や予防策、起こった際の対処法を詳しくご紹介します。
目次
ヒートショックとは?対策前に症状や起こりやすい人の特徴を確認
寒さが厳しい冬場になると多くなる「ヒートショック」。
急激な温度変化により血圧が上下し、心臓や血管の病気を引き起こす健康被害のことです。
10度以上の温度差がある場所への移動には気をつけましょう。
暖かい居間から寒い浴室やトイレへ移動した際の温度差が原因で起こるケースが多く、特に入浴中は血圧が大きく変動するので注意が必要です。
急激に冷えることで血圧が上がり、心臓や血管に負担がかかって心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などを起こしやすくなります。
一方急激に温まることでも、血圧が下がり、めまいやふらつきなどが起こって気を失ったり、転倒して頭部を損傷してしまう危険性があります。
浴槽内で意識障害で倒れてお湯の中に沈み、溺死してしまうケースも多いです。
高齢者になるほどヒートショックを発症する頻度が高くなり、若者より血管が脆く破れやすくなっているため注意が必要です。
ヒートショックが起こりやすい人の特徴もあげてみましょう。
- 65歳以上
- 高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある
- メタボリック症候群、肥満気味
- 42度以上の熱いお風呂が好き
- 20分以上湯船に浸かる
- 浴室や脱衣所、トイレに暖房がない
- 飲酒後に入浴することが多い
- 食後すぐに入浴する
- 一番風呂に入ることが多い
以上の項目に当てはまる数が多い場合は注意が必要です。
生活習慣を見直して対策をしましょう。
ヒートショックを防ぐ対策を詳しくチェック!
ヒートショックは、日頃から対策をしていれば発生リスクを抑えることができますよ。
ぜひ実践してほしいヒートショックを予防する対策を、ご紹介していきます。
家の中の温度差をなくす
ヒートショックは室内の急激な温度変化によって引き起こされるため、できる限り温度差を少なくすることが重要です。
特に脱衣所や浴室はヒートショックが起きやすいので、入浴する時は事前に脱衣所や浴室を暖めておきましょう。
できれば一番風呂は避けて入浴すると、脱衣所や浴室が暖まった状態で入浴できるので
ヒートショック対策に効果的です。
温水式の電気パネルヒーターは電気代も安いので、脱衣所を暖めるのにおすすめですよ。
電気パネルヒーターについては「電気パネルヒーターの光熱費ってどうなの?PSパネル見学会に行ってきた」で、詳しくご紹介しています。
そして、家全体を暖める設備でおすすめなのが、各部屋の温度を均一に保って温度差を少なくする「セントラルヒーティング」です。
使わない部屋でも、結露対策のため電源は入れたままにしておくと安心です。
お風呂のお湯は41度以下にし、10分以内で上がる
高齢者の方は暑さや寒さに対する感覚が鈍くなっているため、熱いお風呂を好む傾向にあります。
お風呂のお湯が42度以上だと、血圧の急激な変動で心臓に大きな負担がかかってしまい大変危険です。
41度以下のぬるめのお湯が良いでしょう。
また、お湯に浸かっている時間が長いと汗をかき、逆に血液の流れが悪くなってしまうこともあるので、浸かる時間は10分以内にしておきましょう。
お湯は肩まで浸からずに、みぞおちのあたりまで浸かる程度にしてください。
浴槽に入る前にかけ湯をし、浴槽から急に立ち上がらない
冷えた体でそのまま浴槽に浸かるのは危険です。
必ずかけ湯をして徐々に体を慣らす方法で浴槽に入ると、急激な血圧の変化を防ぐことができます。
また、お湯に浸かっているときは、体が温められて血圧が低下しています。
その状態で急に立ち上がると、めまいやふらつきが起こることがあるので、壁に手を添えたり手すりをつかんでゆっくりと出ましょう。
手すりはふらついても咄嗟につかまって転倒を防ぐことができるので、浴室に設置することをおすすめします。
入浴前に家族に声をかける
発見の遅れが死亡事故につながることがあります。
家族が同居している場合は入浴前に声をかけたり、高齢の場合は家族が浴室まで数分おきに様子を見にいくとより安心です。
飲酒後や食後すぐの入浴は控える
飲酒をすると血圧が下がり、入浴中も体が温まると血圧が下がるので、血圧が二重に下がって危険です。
食後も、消化吸収を行うため血圧が下がります。
飲酒後と同様に食後すぐの入浴は控えましょう。
入浴前後に水分をしっかりと補給する
汗をかくと体内の水分が減って血液の流れが悪くなってしまい、血栓ができやすくなります。
その状態で血圧が上がると心筋梗塞や脳梗塞になりやすくなるので、入浴前と入浴後にはしっかりと水分を補給しましょう。
ヒートショック対策のリフォームが気になる方は、お気軽に札幌ニップロへお問い合わせください!
ご自宅の既存の暖房や部屋数を考慮して最適なプランをご提案します。
ヒートショック状態になったらどんな対処をするべき?
自分でめまいやふらつきを感じた場合は無理に動かず、体勢を低くした状態で落ち着くまで待ちましょう。
ゆっくりと呼吸をすること、可能なら水分をとりながらリラックスすることも効果的です。
家族がヒートショックで意識障害などの症状を起こしているのを発見した場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
浴槽で発見した場合は、浴槽のお湯を抜き、可能であれば浴槽から出して安静にさせることが大切です。
嘔吐している場合は吐瀉物(としゃぶつ)を取り除き、横を向かせて気道を確保します。
救急車が到着するまで、救急隊員の指示通りに応急処置を行なってください。
家の中の温度差をなくしてヒートショック対策を
暖かい場所から寒い場所へ移動することによって、起こる可能性があるヒートショック。
急激な温度変化に血圧が上下し、心臓や血管に疾患が起こる大変危険な健康障害です。
特に高齢者はヒートショックを発症する頻度が高くなるので、家の中の温度差を無くす、熱いお湯に浸からない、家族に声をかけてから入浴する、飲酒後や食後すぐの入浴は控えるなど、しっかり対策をすることが大切です。
急激な温度差にさらされないことが何より大切なので、電気パネルヒーターで脱衣所・トイレなど暖房が無いスペースを温めたり、セントラルヒーティングで家全体を暖める設備にリフォームをするのも、ヒートショック対策には有効ですよ。
特に高齢者のご家族がいる家庭は、ご紹介したヒートショック対策をぜひ実践してみてくださいね。
札幌ニップロでは、ヒートショック対策にも有効な暖房のご相談も承っております。
戸建て・マンションに関わらず、ぜひお気軽にお問い合わせください!