北海道でエアコン暖房だけは寒い?使うメリット・デメリットを解説!
2022.01.14 UPDATE
こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
北海道ではセントラルヒーティングやストーブなどの暖房器具がメジャーですが、中にはエアコン暖房をご検討の方もいるでしょう。
ただ、冬の北海道はかなり気温が低いため、エアコン暖房だけでは寒くないか心配ですよね。
ご安心ください!
最近は北海道の冬も暖かく過ごせるエアコン暖房が登場しているんです!
ここでは、北海道でもエアコン暖房だけで大丈夫な理由、エアコン暖房を使うメリット・デメリット、選び方のポイントや設置時の注意点について説明します。
目次
もう「北海道でエアコン暖房だけだと寒い」時代ではない
「北海道ではエアコン暖房だけじゃ寒い」という認識の方もいるかもしれませんが、それは一昔前の常識。
寒冷地仕様のエアコン暖房なら、北海道でも快適に冬を過ごせます。
寒冷地仕様エアコン暖房とは、北海道など、外気温がマイナスになる地域での使用を想定された機種のこと。
大きい熱交換器(冷媒ガスと熱のやり取りをする機器)が搭載され、普通のエアコン暖房より強いパワーを持っています。
雪や結露の対策が施されていることも特徴ですよ。
もし夏の冷房利用のみなら普通のエアコン(非寒冷地)で問題ないですが、冬季間の暖房手段としても使用するなら寒冷地エアコンの選択が必須です。
非寒冷地エアコンにも暖房機能はついていますが、気温が低いときに使用するとドレン水の凍結により室外機の故障の原因になってしまいます。
最新の寒冷地仕様エアコン暖房は、次のようなハイスペックなものが次々と登場しています。
- 暖める力がさらにアップ
- 霜取り運転中でも暖房が途切れない
- 立ち上がりの時間が早い
暖める力がアップしたのは、「ヒートポンプシステム」という外気から熱エネルギーを取り出す技術が向上したためです。
また、以前のエアコンは室外機に霜がつくたびに霜取り運転に切り替わり、暖房が止まってしまいました。
しかし、最新式のエアコンは霜取り運転中でも室温が下がらない仕組みが採られています。
さらに、エアコンの電源スイッチを押してから温風が出るまでの時間もどんどん短くなっており、すぐに暖まれる点もうれしいポイント。
北海道にお住まいの方でも、寒冷地仕様エアコン暖房を選べば、エアコン暖房だけで寒い冬も快適に過ごすことができますよ!
北海道でエアコン暖房を使うメリット・デメリットをチェック!
では、北海道でエアコン暖房を使うメリットとデメリットを見ていきましょう!
北海道でエアコン暖房を使うメリット
ストーブといった他の暖房器具ではなく、寒冷地仕様のエアコン暖房を使うメリットには、次の6つがあります。
- 冷房としても使える
- 場所を取らない
- やけどのリスクが低い
- 火事の心配がない
- 燃料補給の手間がない
- 空気を汚さない
ストーブやヒーターなどと違い、夏にも活躍できるのが最大のメリット。
現在はスマホなど携帯端末と連動して、外出先から遠隔操作ができる機能がついたエアコンもあります。
また、壁に設置するため邪魔になりませんし、近づきすぎてやけどをする恐れもありません。
さらに、エアコン暖房は電気で稼働するので、灯油式ストーブのように火事の心配がなく、燃料補給する手間も省けます。
燃料を燃やさないため空気が汚れないことはもちろん、中には空気清浄機能を持つものまでもありますよ。
数ある暖房器具の中でも、エアコン暖房は安全性が高いといえますね。
北海道でエアコン暖房を使うデメリット
一方、デメリットは次の2つです。
- 空気が乾燥しやすい
- 低い位置が暖まりにくい
先述した通り、冬季間にエアコンを使用する場合は寒冷地仕様を選択する必要があります。寒冷地仕様エアコン暖房は、エアコン暖房の中では高性能なクラスに属します。
高い暖房能力を持つ分、非寒冷地仕様と比較すると値段が少し高くなります。
ちなみに、暖房能力が高いと消費電力が多いイメージがありますが、最近の寒冷地仕様エアコン暖房は省エネ機能が充実している高性能な機種も多く、電気代は通常のエアコンに比べて安く済む場合もありまよ。
使用中に空気が乾燥してしまうこともデメリットとして挙げられます。
灯油式ストーブなどは、燃料を燃やす際に微量の水蒸気が発生しますが、エアコン暖房は空気を温めるだけで加湿されないため、部屋の湿度が下がってしまうのです。
エアコン暖房を使用する際は、加湿器と一緒に使うと快適に過ごせるでしょう。
また、暖かい空気は上に集まる性質があるため、低い位置が暖らず、足元が冷えてしまいがちに。
サーキュレーターを使ったり、足元まで送風される高性能な製品を選んだりすると良いですよ。
北海道で使えるエアコン暖房の選び方と設置の注意点
北海道でエアコン暖房を使う際は、選び方や室外機の配置に気をつける必要があります。
それぞれ解説していきますね。
北海道で使えるエアコン選びのポイント
エアコン暖房を選ぶ際は、特に次の2つを確認しましょう。
- 暖房の対応畳数
- 暖房能力(低温暖房能力)
エアコンには冷房と暖房がありますが、機能ごとに対応できる畳数が異なります。
暖房の方がパワーを必要とするため、「暖房の対応畳数」を基準に選んでください。
さらに、暖房能力もチェックしましょう。
暖房能力とはエアコンのパワーを表す数値で、暖房時に室内に加える熱量を表しています。
寒さが心配な方は、なるべく数字の大きい機種を選びましょう。
また、寒冷地仕様エアコンには「低温暖房能力」が記載されています。
「低温暖房能力」とは、外気温2℃、室温20℃で発揮できる暖房能力です。
値が大きいほど、外気温が低くても暖める力が高いことを示します。
室外機を配置する際の注意点
北海道では雪やつららによる室外機の故障が心配です。
そのため、設置には次のような工夫を必要とします。
- 架台(室外機を直置きしないための台)、防雪フードを使う
- 雪やつららが落下しない場所・風が直に当たらない場所に設置する
室外機が雪に埋もれたり、季節風が吹き込んだりすると、外気から熱をうまく取り込めずに性能が落ちたり、故障したりする恐れがありますので、架台や防雪フードなどを設置しましょう。
屋根から落ちてきた雪やつららで破損するリスクもあるため、室外機の設置場所には注意が必要です。
設置場所が心配な方は「エアコンの室外機の設置場所がない…そんなときの対処法!」もぜひご参考くださいね。
寒冷地仕様のエアコン暖房なら北海道でも寒い心配はない!
「北海道では寒くてエアコン暖房を使えない」というイメージがあるかもしれませんが、最近は技術の向上によって、北海道などの寒冷地でもエアコン暖房だけで十分に暖かく過ごせます。
エアコンは夏も冷房として使えたり、他の暖房器具と比べて安全性が高かったりと、さまざまなメリットがあります。
設置費用の高さ、空気の乾燥、暖まる箇所の偏りといった注意点も確認しておきましょう。
購入の際は「暖房の対応畳数」と「低温暖房能力」に注目することで、より暖かく快適に過ごすことができますよ。
また、室外機の設置には架台や防雪フードを利用し、雪やつらら、風の影響を受けない場所に取り付けましょう。
札幌ニップロでもエアコン設置を行っています。
機種選びのご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!