パネルヒーターの特徴と効率的な使い方を知って、冬の暮らしを快適に!
2023.02.21 UPDATE
こんにちは!住まいの設備会社 札幌ニップロです。
ご自宅にパネルヒーターを設置しているみなさん、パネルヒーターを上手に使えていますか?
パネルヒーターは部屋を素早くかつほんわか暖めるのに役立ちますが、正しい使い方ができていないとその力を活かしきれません。
パネルヒーターの特徴や使い方のコツを知って、寒い冬を乗り切りましょう!
今回は「パネルヒーターの特徴と使い方のコツ」についてお話します。
目次
パネルヒーターの特徴やメリットを知ると、最適な使い方のヒントに!
パネルヒーターの最適な使い方を知るためには、まずパネルヒーターの特徴について押さえておくのが近道です。
まず、パネルヒーターを知るには「輻射熱」がカギ!
パネルヒーターは「ボイラーで温めた温水を使って、薄型のパネルから『輻射熱(遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱)』を放出することによって周りを暖める暖房器具」です。
この輻射熱は、比較的短時間で強い熱を伝えやすい傾向にあります。
そして一番手前の物質に多く熱を伝えるので、遮るものがあれば遮られた後ろの物質に熱は伝わりにくくなります。
例えば、太陽も輻射熱の一つ。輻射熱が当たって初めて暖かく感じます。
先ほど輻射熱は一番手前の物質に多く熱を伝えるとお話しました。
暑い日でも木陰が涼しいのは、私たちよりも先に木に輻射熱が当たっているためです。
パネルヒーターは、この輻射熱の働きを活用した暖房器具なのです。
パネルヒーターの暖房性能の特徴とメリット
パネルヒーターは「輻射熱」を使うことで、次のような特徴を持ちます。
・パネルヒーター自体が温まるまでの時間は、他の暖房器具より早い
・熱そのものを伝えるのでヒーターの近くからじんわり温まる
・熱源があるうちは、いったん暖まると冷めにくい
・熱源がなくなったら寒さを感じるのも早い
また、パネルヒーターには次のメリットがあります。
・熱風/温風を使わないので空気が乾燥しにくい
・熱風/温風を使わないのでホコリが舞いにくい
・火を使わないので小さなお子さまやペットがいる場合も安心
パネルヒーターの魅力、どんどん伝わってきましたよね!?
パネルヒーターの種類
パネルヒーターには「セントラルヒーティングによる備え付けのタイプ」に加え、家電量販店などで購入できる「ポータブルタイプ」があります。
セントラルヒーティングは一見効率が悪い・光熱費がかかると思われがちですが、居住空間丸ごと暖められるのが魅力です。
温められた温水が家中を巡ることによって、部屋単位ではなく家全体を暖めることが可能なのです。
セントラルヒーティングを使用すれば、家族がいくつかの部屋で生活する際に、別々にヒーターを入れるよりも室温管理が簡単になりますよ。
ただし、多くの部屋を暖めようとするとファンヒーターより時間がかかる可能性があります。
さらにセントラルヒーティングは、その安全性も魅力!
火を使わないセントラルヒーティングなら、数時間の外出~短期間の旅行・出張なら温度調整しつつ「つけっぱなしで外出」することができます。
凍結の心配や帰宅直後の寒さを感じず、快適に過ごせますね。
また、ポータブルタイプのパネルヒーターは、必要な箇所を必要なだけ暖められるのがメリットです。
しかし、暖める範囲には限界があります(多くが1畳~8畳ぐらいのタイプです)ので、どのくらい暖かくなるのか部屋の広さや暖まり方をしっかり調べてから購入しましょう。
メインのお部屋にガスストーブや灯油ストーブが備え付けになっている場合は、脱衣所や廊下、トイレにポータブルタイプのパネルヒーターを置くと家中をくまなく暖められますね。
メインの暖房ではなく、補助的な暖房として使用するのがおすすめです。
パネルヒーターの正しく効率的な使い方、ポイントはここ!
パネルヒーターを効率的に使うには、次の6つのポイントを押さえるのがオススメです。
1.基本の室温設定は20℃に
寒い暑いと感じる室温は個人差もありますが、一般的にちょうど良い室温は20℃が目安と言われています。
セントラルヒーティングのパネルヒーターで室温を20℃に調整するには、ボイラーの出湯温度を最高温度と最低温度の真ん中、パネルヒーターのバルブも最高メモリと最低メモリの真ん中に設定します。
出湯温度の幅やメモリの仕様は機種によって異なりますが、「基本は真ん中」で覚えておくと良いでしょう!
2.セントラルヒーティングは24時間連続運転がおすすめ
大きな居住空間に再度熱を伝えるには時間がかかります。
パネルヒーター自体が温まりやすくても、快適な温度に部屋中を暖めるための光熱費を考えると、少し抑えめの温度でつけっぱなしの方が快適温度にすぐ戻せますよ。
一気に暖めようとする方が光熱費もかかります。
セントラルヒーティングは火事になりにくい安心設計となっています。
外出時や就寝時もつけっぱなしにしておきましょう。
ただし、ポータブルタイプは話が別です。外出時はきちんと消しましょうね。
3.パネルヒーターは窓の下に設置する
「暖かい空気は天井近くに集まり、足元は冷える」
北海道に住む方なら、多くの方が実感したことがあるでしょう。
暖かい空気の粒子は軽いので、部屋の上部に溜まりやすいです。
一方、せっかく暖まった空気が窓により冷やされて、冷気が下に溜まるというのもよくあること。
窓の下や窓の近くにパネルヒーターを置くと、快適な空気が巡回しやすくなるだけでなく、結露防止にもつながりますよ。
セントラルヒーティングのパネルヒーターであれば、基本的には窓の下に設置されていますね。
4.パネルヒーターは常にキレイに
パネルヒーターに汚れやほこりが付いていては、熱が伝わりづらくなってしまいます。
お部屋を効率良く暖めるためにも、ホコリが付いたら定期的に清掃するように注意しましょう。
5.不必要なモノは部屋に置かない
部屋にモノが多すぎると、熱を伝える箇所も多く、その分多くの熱源を必要とします。
また遮るポイントが多いのも、その奥に熱が伝わりにくい理由になります。
パネルヒーターを使うために、ミニマリストを目指してみるのも一つかもしれませんね。
6.温度が伝わりやすい家具を使用する
たとえば木製の椅子と布カバーの椅子、レザーの椅子で比較すると、比較的温度を下げても部屋が寒くなりにくいのは布カバーの椅子です。
輻射熱を利用するパネルヒーターなら、なるべく暖かい材質を使った家具にすると部屋が冷えにくくなります。
パネルヒーターの賢い使い方で快適な暖かさに!
パネルヒーターは特徴を理解すれば、自ずと使い方のヒントも見えてきます。
小さなお子様やペットがいても、ケガやヤケドをしにくい安心のパネルヒーター。
部屋が暖まる秘訣は「輻射熱」でしたね。
熱の伝わりやすい部屋を作ることは、暖かい快適空間を作るだけでなく生活しやすい環境を整えることにもつながります。
家具を工夫したりキレイな空間を保つだけでも、暖かさが変わってきますよ。
パネルヒーターには他の暖房器具とはまた違った特徴・魅力があります。
快適な冬を迎えるための選択肢の一つとして活用してくださいね。
パネルヒーターの交換や不凍液入替のメンテナンスなど、暖房設備に関するご相談はニップロにおまかせください!
アフターケアを行っておりますので、長く快適な暮らしをサポートします。
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