パネルヒーターが冷たいのは異常?
2021.05.12 UPDATE
暖房を入れているのに、パネルヒーターが冷たくなっている場合、設備に異常が発生している場合もありますので紹介する事例を参考に、どのパターンなのか確認してみて下さい。
セントラルヒーティングは、寒冷地の戸建てを中心に多く導入されています。マンションやアパートから、一軒家に越した方は寒い地域にお住まいの方でも「初めて使う」という方も多いですよね。
今回は、なぜパネルヒーターが冷たくなってしまうのかを解説していきます。
目次
セントラルヒーティングとは?
寒冷地では、家全体を効率よく暖めるためにセントラルヒーティングシステムが採用されている住宅が多いです。
ボイラーで温めた温水のエネルギーを、各お部屋のパネルヒーターに循環・放熱をさせることでおうち全体を温める仕組みです。
24時間暖房とも呼ばれており、一つの熱源で効率的に広範囲を温めることができるため、寒冷地の気候に合ったシステムだといわれています。
パネルヒーターが冷たくなるのは異常?
結論からいうと、正常・異常どちらのケースもあり得ます。
ただし、ほとんどのケースは室内の温度調整のための正常な動作であることが多いです。
パネルヒーターが冷たくなるのはなぜ?
セントラルヒーティングの場合、暖房の熱を生み出しているのはボイラーです。
そして、ボイラーから流れてきた熱を室内に放熱するのがパネルヒーターの役割です。
どのように室内を設定温度に保つかというと、「放熱をONするかOFFするか」で調整しているのです。
セントラルヒーティングの役割については、こちらの動画も参考にしてみて下さい。
お部屋が暖まると室温を感知し、パネルからの放熱が止まる仕組みになっています。
そのため、「お部屋が暖かくなってパネルが冷たくなる」場合は正常な作動です。
チェックポイント
・ボイラーはONになっていますか?
・お部屋の温度は充分暖かいですか?
・サーモバルブ(パネルヒーターについているメモリ)の数字は適切な温度設定になっていますか?
サーモバルブの調整のコツについてはこちらを参考にして下さい。
上記を確認していただき、「お部屋が寒く、サーモバルブの設定も適切なのに冷たい」場合は次へ
サーモバルブを最大にしてみる
サーモバルブを最大にして5-10分ほど待ち、正常通り温度が上がるようでしたら、設定を上げて使用することで改善されるケースが多いです。実際の室温と体感は状況によって異なりますので、「いつも通りの設定」をしているつもりでも寒く感じることがあります。
それでも暖まらない、お部屋も寒いという場合はシステムになんらかの異常が発生しているかもしれません。
異常が起きていた事例
・サーモバルブの故障(内部が固着していた)
・エアがかんでいて、暖房用の温水がうまく循環されていなかった
・システムの圧力不足で、うまく循環されていなかった
・暖房ボイラー自体が故障していて、全てのパネルヒーターが暖まっていなかった
こういったケースもありますので、不具合が改善されない場合は当社までお問合せ下さい。
→ 電話で相談
こんなときは早めの処置が必要かも
・いつも一部だけ冷たいパネルがある
・チョロチョロ水の流れる音がする 等。
主に、パネルヒーターに空気が溜まると起きやすい現象です。
初期の段階では機械への大きな負担はありませんが、放置してしまうとパネルヒータの劣化を招いてしまうことがあります。
また、パネルヒーターを確認し、もし液漏れの形跡などがある場合は修理が必要ですので、修理をご依頼下さい。
パネルヒーターのチェックポイントについてはこちらも参考にして下さい。
▶ パネルヒーターの液漏れチェックポイント!修理の方法や費用の目安も。
また、パネルヒーターの劣化の主な原因は「不凍液」の劣化による内部からのさびつきが多いです。
「そういえばずっと気になってた・・・!」と不安になっていた方、不凍液の状態を早めにチェックしましょう。
不凍液交換のことなら札幌ニップロにお任せ下さい。
お問い合わせについて
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