パネルヒーターの液漏れチェックポイント!修理の方法や費用の目安も。
2021.04.21 UPDATE
こんにちは。札幌にある住宅設備屋のニップロです。
冬場におうちを暖めてくれたパネルヒーター。
使っていないときはついパネルヒーターのことを忘れてしまいがちですが、日常的に異常がないかチェックしておくことが大切です。
今回は、パネルヒーターの点検箇所と、液漏れの施工事例や修理についてまとめてみました。
目次
パネルヒーターから液が漏れる原因と修理方法
パネルヒーターから漏れているのは何?
パネルからの液漏れは、セントラルヒーティング暖房用の「防錆不凍液」が漏れていることが考えられます。
不凍液は、緑色や赤色、青色など、様々な着色がされている種類が多いです。
漏れ出す箇所としては、パネル本体からだったり、配管から漏れ出すケースがあります。
パネルヒーターのどこから漏れている?
まずは本体や、配管の付け根から液が漏れていないかを確認しましょう。
見落としがちなのが、パネルヒーターのバルブ(温度を調節するメモリがついたハンドル)部分。
色のついた液体が漏れていたり、にじみ出たりしてはいないでしょうか?もし、そのような現象が起きている場合は、不凍液が漏れ出している可能性があります!
パネルヒーターの本体
錆などが原因で、表面にピンホール(穴)が発生するケースや、
経年劣化によりパネルヒーターの溶接部分から漏れてくるケースもあります。
この場合は残念ながら修理は難しく、パネルヒーター本体の交換が必要になる場合がほとんどです。
一概にパネルヒーターの交換といっても、トイレの温水パネルから、リビングに設置する大き目のサイズまで様々です。
パネルヒーターのサイズによって費用が大きく異なるため、事前にお問合せ下さい。
原因
経年劣化によるケースも多いですが、一番の原因は防錆不凍液の劣化です。
セントラルヒーティングは、ボイラーで作った熱を不凍液を循環させることでパネルヒーターに送っています。
劣化が進むと酸性になり、防錆成分も弱くなるため3~4年に一度の頻度で交換を推奨しております。
防錆不凍液の劣化によって、内面から錆びてしまうとパネルヒーターも早い段階で痛んでしまいます。
配管の接続部等の継ぎ目
液漏れとはいっても、時間をかけてじわじわ出てきた不凍液は水分が蒸発して白っぽく固まっている事もあります。
上記のケースでは、増し締めなどの調整で改善するケースもありますが、改善されない場合は部品を交換して修理します。
部品交換が必要になった場合、費用の目安は15,000円~20,000円前後です。型式によって異なります。
実は、パネルヒーターの上部にある部品と、下部にある部品を交換するのでは、作業の手間が異なります。
下部にある部品を交換するには、パネルヒーターに入っている液を一度抜いてからじゃないと交換作業ができない場合もありますので、現地を確認してから正確な修理のお見積りをします。
まずは締め付け調整をして様子をみるケースが多いです。
自分で締め付け調整していいの?
ご自身での締め付け調整や修理などは絶対に行わないで下さい。
適切な力加減で行わないと、かえって症状が悪化したり、部品を壊してしまうこともあります。
また、配管内には圧力がかかっています。ご自身で調整しようと、圧がかかったまま配管を破損させてしまい、不凍液が吹き出してしまった事例もありますので、必ず修理の際はご依頼下さい。
パッキンの劣化
紙パッキン、ゴムパッキン、Oリングなど商品によって様々な接続部材が使用されていますが、劣化するとこのように液がじわじわと漏れてくることがあります。
部品の交換で修理できる場合は、パッキンの交換をして経過観察します。
パッキン(ガスケット)の交換費用の目安は15,000円~20,000円前後ですが、パネルヒーターの種類によっても異なりますので必ず事前に見積を確認しましょう。
また、不具合を放置して配管内のエアが家中のパネルヒーターに溜まって通常運転では抜けなくなってしまうと、機械で配管内の液を強制循環させて空気抜きする作業が必要になります。パネルヒーターの配管漏れや不具合に気づいたら早めに対処しましょう。
原因
温水は高温度になるため、長期使用によってパッキンが劣化することで液が漏れてしまいます。
ちなみに、初期のパネルヒーターに使用されていたパッキンは、暖房温水の設定を最大温度にするなど高い状態で長く使用すると、より熱による劣化が進みやすいという事例もありましたが、現在はほとんどの商品で改善されているようです。
サーモバルブからの漏れ
パネルヒーターについている、部屋の温度を調整する目盛りからも液漏れすることがあります。
分解して修理ができるサーモバルブであれば、中身の入れ替えだけで済むこともありますが、一体型の商品の場合は部品代が高くなります。
原因
経年劣化による、サーモバルブ内部のパッキンから液が漏れることがあります。
以下の写真は、分解して修理ができるタイプのサーモバルブの中身です!
液が漏れる原因になる箇所は様々です!
普段見えている部分じゃないのでピンとこないかもしれません。
ちなみに、忘れられがちですが夏場など長期でセントラルヒーティングをOFFにする期間は、サーモバルブを全開に(最大の数字に設定する)しておきましょう。これは、ボイラーのONOFF関係なく、サーモバルブ自体は作動しているので、内部の固着防止と負荷を少なくするためです。設備を長く使うためには色々なポイントがあるんですね。
修理の際はどこから漏れているのかなどを説明し、事前に見積もりをご提示し、ご了承のもとで作業を進めます。
パネルヒーターの漏れはどこに相談したらいいのかな?とお悩みの方は、創業30年、信頼と安心の札幌ニップロにぜひご相談下さいね。
→ 電話で相談
防錆不凍液について
ちなみに、この防錆不凍液には寿命があるのをご存知でしょうか?
防錆不凍液は配管の腐食や凍結防止、錆の抑制などに効果があります。
いわば、人間で例えると血液と同じ!成分が劣化すると様々な影響が発生します。
ボイラーやパネルヒーターが錆びてしまうなど不具合が発生してしまう場合もあるので、「防錆不凍液」は3~4年毎に交換することをオススメします。
「防錆不凍液」とは、パネルヒーターの中を流れて家全体を温める循環液。配管の腐食や凍結防止、錆の抑制などに効果があります。
赤や緑といった色のついたタイプを使用しているケースが多く、色のついたかたまりが付着している場合は不凍液が漏れ出してから時間が経過しているかもしれません。
この「防錆不凍液」が漏れ出す理由としては、「パネル本体・バルブの劣化」や「金具のゆるみ」などさまざまな原因が考えられます。
液漏れはすぐ対処しないとずっと漏れ続けてしまうことも。修理費用もかさんでしまいます。
また、不凍液が漏れ出すことによって配管内の圧力が低下して、パネルヒーターの暖まりが悪くなってから気づくケースもあります。
圧力が低下したことにより一時的に漏れが収まっている状態だととしても、暖房を使用するとポンプの圧力がかかって漏れが再発してしまうこともあります。
「夏場はパネルヒーターを使っていないし、とりあえずこのままで大丈夫だろう」と判断せず、早めに点検・修理を依頼しましょう。
暖房のことなら札幌ニップロにお任せ!
パネルヒーターの液漏れの修理や防錆不凍液の交換はもちろん、セントラルヒーティングやストーブ、エアコンなど暖房・冷房のセツビに関することは、どんなことでも札幌ニップロにお任せください。
暖房ボイラーの点検修理や、本体の入れ替え工事にも対応しています。
修理のご依頼について
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