換気扇をつけてないのに変な音が鳴る。お風呂やレンジフードからの異音は風が原因?
2021.05.08 UPDATE
お風呂やトイレの換気扇をつけていないのに、なぜかポコ!と変な異音がしたり、カラカラと回っているような音が気になった経験はありませんか?
今回は、換気扇をつけていないのに発生する異音の正体と、考えられる原因についてまとめてみました。
目次
換気扇の構造について
まずは換気扇の構造を簡単におさらい。
トイレやお風呂の換気扇と、レンジフードだと見た目や構造は異なりますが、原理としては一緒です。ファンが回転し、一方向に風を起こすことで、室内の汚れた空気を外に排気するという仕組みになっています。
空気は逆流しないの?
例えば24時間換気の給気口をとじた状態でレンジフードの換気を回すと、給気の取込ができず、本来排気するための換気口のすきまから空気が逆流してくる可能性はありえます。
また、排気口の室外側に強風が吹くことによってダンパーが動き、カタン!と音がなったりコンコンと不思議な異音が発生することがあります。
ちなみに、換気設備のお掃除をしていなければ、ダクトの中にはかなりほこりが詰まっていますので・・・
空気の逆流は少しぞわっとします。24時間換気や換気扇はお手入れをしながら、正しく使うのが大切!
24時間換気全体の仕組みを知りたい方はこちらも参考にして下さい。
換気扇をつけていないのに音がするのは異常?
さて、本題の「つけていない換気扇から音がする」現象についてですが、
ほとんどのケースでは、室内の気圧の変化や外の強風が原因で、換気扇のダンパーが動いたときに鳴る音のようです。
換気扇のダンパーとは
普段は「排気」をする目的の空気の通り道として設計をされているため、空気が逆流しないようにダンパーという部品がついています。
↓ダンパーが風でどう動くのか、分かりやすくサーキュレーターを使って実験してみました。
ダンパーとは、空気の流れを調節する弁のような器具。防火ダンパーや、風の侵入を防ぐチャッキダンパーなど種類も様々あります。
ダンパーがついている場所は、換気の本体だったり、ダクト(換気本体と外をつなぐ空気の通り道)側についているタイプもあります。
台所にあるレンジフードの例でいうと、
手前についている部品が「ダンパー」です。
この本体が・・・
こんな感じで家の中に隠れているとイメージして下さい。
発生する音の特徴は?
ダンパーの素材によって様々な音がでます。
金属と、プラスチックだと全く異なった質感の異音になります。
この症状が起きるときは、お風呂だと反響するようなポコォン・・・だったりカタカタと連続したような音が出る事があります。
↓かすかな音ですが、プラスチック製のダンパーの場合はこんな音がします。
この記事で説明に使用している「ダンパー」はどれも同じ部品を使って撮影しています。
このように、換気扇をつけていないのに音がする原因は、ほとんどが故障ではないケースが多いです。
しかし、ダンパーについては、汚れの蓄積によって動きが悪くなったり破損することもあるので、定期的な換気設備の点検・清掃をしながらチェックしておきましょう。
その他、換気の運転中に気になる音がある場合はこちらも参考にして下さい。
換気設備のメンテナンスについて、ご自身で行う場合は汚れが周囲にかなり飛散しますので周辺の養生などを行って対策しましょう。
換気設備のお困りごとはお気軽にご相談下さい。
換気設備は天井など高い箇所にあり、作業を自分でやるのは大変だというお声をよくいただきます。自分でやるのは不安だと感じる場合はプロに頼んでしまったほうが早くて安心です。換気の清掃については札幌ニップロまでお気軽にご相談下さい。
ご自身では外装などのお手入れのみ行い、分解清掃など内部のメンテナンスについては依頼していただく方が多いです。
札幌ニップロには、空気を変えるプロがいます。お困りごとはお電話またはお問合せフォームからご相談下さい。
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